要約(3行)
- AWS が 9/29(米国時間)、AI サービスの Amazon Bedrock で、Anthropic の Claude をソウルとシンガポールの地域の中だけで動かせるようにした(ソウルは Opus 5 と Sonnet 5、シンガポールは Sonnet 5)。頼んだ文章も答えも、その地域の外に出ない。
- 同じ日に、インドでも Claude(Opus 5・Sonnet 5・Haiku 4.5)を国の中で処理できるようにした。こちらはムンバイとハイデラバードの2か所の間だけで振り分ける形。
- 日本(東京・大阪)は、Bedrock の説明書の対応表では、Claude 5 以降の世代で国の中だけで処理できるのは Opus 5.5 だけ。Sonnet 5.5・Opus 5・Sonnet 5 などは、世界のどこかで処理される形でしか使えない(前の世代の Opus 4.8・Haiku 4.5 などは日本の中で処理できる)。
今後の使い方の流れ
- 3つの処理のされ方から選ぶ:Bedrock には「1つの地域の中だけ」「国・地域のまとまりの中だけ(日本・EU・インドなど)」「世界のどこか」の3つがある。データを国の外に出せない仕事は、前の2つから選ぶ。
- 1つの地域だけにすると、上限もその地域のもの:ソウル・シンガポールの形は、その地域の処理能力と回数の上限の中で動く。混み合ったときに他の地域へ逃がせない。
- 国のまとまりの形は、請求と記録が呼んだ地域に集まる:インドの形では、実際に処理した地域が2か所のどちらでも、請求・回数の上限・記録は呼び出した地域で数えると AWS は説明している。
- 日本の会社は、モデルごとに対応表を見る:同じ Claude でも、モデルによって日本の中で処理できるかが違う(上の3行目)。東京の1地域の中だけで動かせるのは、対応表では Opus 4.8 と Haiku 4.5。使う前に説明書の対応表でモデル名ごとに確かめる。
この発表で何が変わりそうか(分析)
- 「データを国の外に出せない」業界が使いやすくなる。 AWS は、金融・医療・行政のように国内で処理する決まりがある仕事を例に挙げている。アジアで同じ決まりを持つ国が増えるほど、どのモデルがどの国で使えるかが選ぶ理由になる【推測】。
- 日本では、新しい世代ほど国内で処理できるモデルが少ない。 対応表では、Claude 5 以降で日本の中で処理できるのは上位の Opus 5.5 だけ。中位の Sonnet 5.5 は世界のどこかで処理する形だけで、国内処理が必須の仕事では、前の世代(Sonnet 4.6 など)に留まるか、上位の Opus 5.5 を使うかの選び方になる【推測を含む】。
- 「どこで処理されるか」を契約前に確かめる項目が増える。 同じ AWS の Claude でも、1つの地域・国のまとまり・世界の3つで、データの動く範囲も上限も違う。社内の決まり(データの置き場所の規程)と照らし合わせる作業が要る。
- AWS 以外の選び方もある。 Claude は Google Cloud・Microsoft Azure でも使える(9/30 分の Sonnet 5.5 の記事 → Anthropic の新しい中位モデル「Sonnet 5.5」。値段は据え置きで、速く・少ない手数に)。どの会社のどの地域で処理できるかは、会社ごとに別に確かめる必要がある。
- 中の人の言葉:この発表について Anthropic・AWS の担当者が話した言葉を原文で確かめられなかったので、今回は載せていない。
出典
- AWS 公式ブログ「Introducing Anthropic models on Amazon Bedrock for in-region inference in Seoul and Singapore」(2026-09-29)aws.amazon.com ↗
- AWS 公式ブログ「Amazon Bedrock expands Claude model availability to in-country inferencing in India」(2026-09-29)aws.amazon.com ↗
- Amazon Bedrock 説明書「Regional availability by models」docs.aws.amazon.com ↗
確認メモ(2026-09-30 に確認):モデルと地域の組み合わせ、「その地域の外に出ない」「インドは2か所の間だけ」「請求と記録は呼び出した地域」は AWS の2本のブログのとおり。日本(東京・大阪)の扱いは、2026-09-30 時点の説明書の対応表で、載っている Claude のモデルすべての東京・大阪の行を見た(対応表は予告なく変わる)。Claude 5 以降(Opus 5.5・Sonnet 5.5・Opus 5・Sonnet 5・Fable 5・Fable 5.1・Mythos 5.1)のうち日本の国のまとまりに対応するのは Opus 5.5 だけ。前の世代では Opus 4.8・Opus 4.7・Sonnet 4.6・Haiku 4.5 が東京・大阪とも、Sonnet 4.5 が東京だけ対応。AWS のブログの日付は米国時間の 9/29 で、日本時間では 9/30 の朝に出た。