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AIの基本 / 安全と社会

バイアス(偏り):データや AI、人の判断に入りこむ偏り

出典を確かめた日 2026年10月1日(木) / 約7分で読めます

一言で

AI の話でいうバイアスは、データや AI の仕組み、AI を作る人・使う人の判断に入りこむ偏りのことです。特定の人や集団を不公平に扱う結果につながることがあるため、公平性の問題として扱われます。

このページで分かること

先に知っておく言葉

「バイアス」の分け方は出典で違う

生成AI での表れ方

NIST の生成AI のリスクの文書(AI 600-1、2024年7月)は、リスクの1つに「有害なバイアスと均質化」を挙げています。

文部科学省の生成AI のガイドライン(Ver.2.0、2024年12月26日)も、大量のデータの中にある偏見や差別をそのまま作り直してしまうリスクを挙げ、答えをうのみにし続けると、もとの情報の偏見が増幅され、不公平で差別的な出力が続いて広がるおそれがある、としています。

使う人の側のバイアス

指針が挙げている向き合い方

NIST の SP 1270 は、バイアスは新しいものでも AI だけのものでもなく、AI システムでバイアスのリスクをゼロにすることはできない、としています。AI事業者ガイドラインは次のことを挙げています。

文部科学省のガイドラインは学校での使い方として、教材に使う出力に偏りがないかを教師が判断すること、児童生徒にバイアスの存在と、生成AI の出力にもバイアスが含まれうることを理解させることを挙げています。

関連する言葉

出典

  1. NIST「NIST SP 1270:Towards a Standard for Identifying and Managing Bias in Artificial Intelligence」2022年3月 doi.org ↗
  2. NIST「NIST AI 600-1:Artificial Intelligence Risk Management Framework: Generative Artificial Intelligence Profile」2024年7月 doi.org ↗
  3. 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」2026年3月31日 soumu.go.jp ↗
  4. 文部科学省 初等中等教育局「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」2024年12月26日 mext.go.jp ↗
  5. Google for Developers「Machine Learning Glossary」の bias (ethics/fairness)・bias (math)・automation bias の項 developers.google.com ↗

確認メモ:2026年10月1日に、上の出典を開いて確かめました。NIST の SP 1270 は PDF から文字を取り出し、要旨と2.1節(3つの種類)を読みました。NIST AI 600-1 はリスクの一覧と2.6節「Harmful Bias and Homogenization」を読みました。AI事業者ガイドラインは第1.2版の「公平性」の節と脚注(バイアスの解釈・潜在的なバイアス・自動化バイアス)、AI 開発者の「データに含まれるバイアスへの配慮」を読みました。文部科学省のガイドラインは、生成AI のリスク、公平性の確保、学校での留意点の段落を読みました。出典ごとの違いは「バイアス」の分け方で、NIST は3つの種類、AI事業者ガイドラインは統計と心理学の言葉の総称、Google の用語集は倫理・公平性の意味と数学の意味を分けています。NIST の3つの種類の中の細かい種類(図に並ぶ数十の名前)と、Google の用語集の数学の意味の計算の例は載せていません。AI事業者ガイドラインの、AI 開発者・提供者ごとの細かい取り組みも省いています。AIログのニュースでは、この言葉はまだ出てきていないため、「ニュースでの出方」の節は置いていません。国の文書は公共データ利用規約にもとづき、内容を言い換えて使っています(出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」、文部科学省「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」を加工して作成)。