要約(3行)
- Cloudflare が 10/2、通信の標準技術 OHTTP(Oblivious HTTP)の受け口にあたる「OHTTP ゲートウェイ」を、自分で設定できる形で始めた。10/2 にクローズドベータ(順番待ちの登録制)を始め、この秋に有料のアドオンとして出す予定。
- OHTTP は、アプリのサーバーが利用者の IP アドレスなどを見ずに、リクエストを受け取れる仕組み。「リレー(中継)」と「ゲートウェイ(復号)」を別々の会社が運営することで、誰が何を送ったかを、どちらの側も単独では知れないようにする。
- 同社は、すでに提供していた中継の製品「Privacy Gateway」を「Cloudflare OHTTP Relay」に改名した。自社のサーバーを Cloudflare の中に置いている場合は、中継ではなく今回のゲートウェイが合う、と説明している。
今後の使い方の流れ
- 自分の構成を確かめる。 サーバーが Cloudflare の外にあるなら中継(Relay)、Cloudflare の CDN や Workers の中にあるならゲートウェイ(今回)が合う、と同社は書いている。
- 順番待ちに登録する。 今は限定ベータで、ブログのフォームから登録する。
- クライアントと中継を用意する。 中継は別の会社のものを使う。クライアントは ohttp.info や同社のサンプルが参考になる。
- 本文に個人情報を入れない。 OHTTP が隠すのはネットワーク上の情報(IP など)で、リクエストの中身には触れない。メールアドレスなどを本文に入れれば、それは相手に伝わる。
この発表で何が変わりそうか(分析)
- 「IP を見せない」を、アプリ作者が自分で組み込みやすくなる。 自前でゲートウェイを運営すると遅延や運用の負担が大きい、と同社は書き、全世界の拠点で動かして遅延を抑えるとしている。
- AI の利用でも使われる仕組み。 ブログは、Apple の Private Cloud Compute が AI の推論リクエストと利用者を結びつけないために OHTTP を使っていると書いている(Apple 自身の説明は開いていない)。AI の問い合わせの中身が個人に結びつくことを減らす方向の技術【推測を含む】。
- 「2社に分ける」ことが前提の仕組み。 中継とゲートウェイを同じ会社が運営すると、プライバシーの保証が崩れる。そのため、Cloudflare の Workers や Cloudflare 上のサイトから来た要求は、ゲートウェイが復号を拒否する設計にしたと書いている。
- まだ使えるのは限られた人。 限定ベータで、料金・正式提供の時期(「この秋」)の詳細は書かれていない。
- 中の人の言葉:署名した個人の短い発言を確かめられなかったため、載せない。
出典
- Cloudflare 公式ブログ「Announcing Cloudflare OHTTP Gateway – expanding access to Cloudflare’s privacy-preserving infrastructure」(2026-10-02)blog.cloudflare.com ↗
確認メモ(2026-10-04 に確認):ブログの本文を開いて、提供の段階・仕組み・使い分けを確かめた。料金、ベータに入れる条件、Apple や Flo Health の使い方は、ブログの説明で、各社自身の発表は開いていない。日本での提供は、発表に書かれていない。





