要約(3行)
- OpenAI が 10/6、開発者向けの新しい窓口「Decisions API」を公開ベータで出した。文章や画像を渡すと、文章ではなく「条件が当てはまる確率」「決めた選択肢の中からの1つ」「基準に対する点数」を返し、会社は Responses API(文章を書かせる従来の窓口)より約10倍速いと書いている。
- 使えるモデルは今のところ
gpt-6-lunaだけ。料金は入力100万トークンあたり0.10ドルで、出力・キャッシュの課金はなく、数週間のうちに正式版(GA)にする予定と書いている。 - 想定は、内容の分類・依頼の振り分け・優先順位づけ。画像は文字列にした形(base64)で渡す必要があり、URL や
file_idは使えない。
今後の使い方の流れ
- 質問の型を選ぶ。 「当てはまる確率」を出す predicate、「選択肢から1つ」を出す choice、「基準に沿った点数」を出す score の3つ。
- 入力と質問を送る。 窓口は
POST /v1/decisions。入力に文章か画像(または両方)を入れ、questionsに質問を並べる。独立した質問は1回の依頼にまとめられる。 - しきい値は自分で決める。 返ってくるのは確率で、どこから「要確認」にするかは、自分の例で試して決めるよう公式が書いている。
- 自由な文章や JSON が欲しいときは別の窓口。 抜き出した項目や説明文は Structured Outputs(形を指定して書かせる機能)、道具の呼び出しは function calling を使う、と使い分けが書かれている。
この発表で何が変わりそうか(分析)
- 「AI に文章で答えさせる」前提の作りを、判定専用に分けた。 欲しいのは「はい/いいえの確率」や「どの担当に回すか」という値で、文章を作らせて読み取る手間を省く狙いと読める【推測】。
- 料金の形が単純。 入力だけ課金で0.10ドル(100万トークン)。ただし、地域指定の処理は10%増し、長い質問の割増は別に適用されると書かれている。
- 画像の判定も1回で。 公式の例は商品写真の「傷」の判定。画像は文字列に変換して渡す必要があり、公開された画像の URL を渡すことはできない。
- 速さは会社の数字。 「約10倍」の測定条件は説明書に書かれておらず、第三者の測定も確かめていない。
- 企業向けの条件もある。 データを残さない設定(ZDR)と医療向け(HIPAA)に、対象の顧客は対応。データの置き場所は米国と欧州(EEA とスイス)で対応と書かれている。日本での扱いは書かれていない。
- 音声と組み合わせる使い方も用意されている。 音声の対話(Live API)で聞き取った依頼から、実行する操作を選ぶ使い方の説明が別ページにある。
- 中の人の言葉:説明書と更新履歴は会社名義で、署名した個人の発言がないため、載せない。
出典
- OpenAI 開発者向け「Decisions」(API ガイド)developers.openai.com ↗
- OpenAI 開発者向け 更新履歴(2026-10-06 の項目)developers.openai.com ↗
- OpenAI 開発者向け「GPT-6 Luna」モデルページ developers.openai.com ↗
確認メモ(2026-10-08 に確認):OpenAI の開発者向けの説明書(Markdown 版)、更新履歴、モデルページを開き、機能・料金・制限を確かめた。openai.com のニュース記事ページは取得できなかったため使っていない。「約10倍速い」の測定条件、正式版(GA)の日付、日本を含む地域での扱い、ベータ中の利用上限は、書かれていないため載せていない。



