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AIの基本 / 大規模言語モデルの仕組み

エージェントとツールの使用:AI が道具を呼び出し、手順を自分で決めて作業を進める仕組み

出典を確かめた日 2026年10月1日(木) / 約7分で読めます

一言で

AI エージェントは、目標に向けて自分で手順を決め、検索やプログラムなどの道具(ツール)を使いながら作業を進める AI の仕組みです。ツールの使用は、モデルが「この道具をこの入力で使う」と決めて呼び出すことで、エージェントを動かす土台になります。

このページで分かること

先に知っておく言葉

エージェントとは:出典ごとの説明

ツールの使用:モデルは「呼び出し」を返す

Anthropic の説明では、ツールの使用は「関数呼び出し(function calling)」とも呼ばれます。OpenAI の説明でも、関数呼び出しは「ツール呼び出し(tool calling)」とも呼ばれるとされています。流れは、両社の説明でおおむね次のとおりです。

  1. アプリが、使える道具の一覧と説明をモデルに渡す
  2. モデルは、指示と道具の説明から、道具が要るかを決め、要るなら名前と入力を決まった形で返す(OpenAI の例では、パリの天気を聞かれたモデルが、天気を調べる道具を「場所=パリ」で呼び出す)
  3. 道具を実際に動かした結果を、モデルに返す
  4. モデルは結果を使って返事を書く

道具を動かす場所は出典で説明が分かれます。Anthropic は、利用者のアプリの側で動く「クライアントツール」と、Anthropic の設備で動く「サーバーツール」(ウェブ検索など)を分けています。OpenAI は、アプリの側で動く関数のほかに、ウェブ検索やコードの実行などの組み込みの道具がある、としています。

エージェントが作業を進める流れ

Google の用語集は、エージェントが、ふつうは「観察・推論・行動・振り返り」の4段からなる繰り返しを、終わりの条件を満たすまで回す、と説明しています。終わりの条件の例は、目標を達成した・使える資源がなくなった・人が問題に気づいた、の3つです。また、エージェントが使える道具・API・権限の範囲を「行動空間(action space)」と呼び、狭すぎると作業に足りないことがあり、広すぎると誤りが起きやすくなる、としています。

Anthropic の解説は、エージェントは人の指示や対話から始まり、作業がはっきりすると計画を立ててひとりで動き、必要なら人に情報や判断を求めに戻る、としています。各段で道具の結果やコードの実行結果を見て、進み具合を確かめることが大事で、繰り返しの回数の上限などの止める条件を入れることもよくある、と書いています。

気をつけどころとして挙がっているもの

ニュースでの出方

関連する言葉

出典

  1. 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」本編 2026年3月31日、第1部「AIとは」 soumu.go.jp ↗
  2. 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」別添 2026年3月31日、別添1(第1部関連)のリスクの例 soumu.go.jp ↗
  3. Google for Developers「Machine Learning Glossary: Agentic」 developers.google.com ↗
  4. Anthropic「Building effective agents」2024年12月19日 anthropic.com ↗
  5. Anthropic「Tool use with Claude」 platform.claude.com ↗
  6. OpenAI「Agents」 developers.openai.com ↗
  7. OpenAI「Function calling」 developers.openai.com ↗

確認メモ:2026年10月1日に、上の出典の原文を開いて確かめました。AI事業者ガイドラインは、これまでこの欄で使ってきた第1.1版には AI エージェントの記述が見当たらず、総務省のページに第1.2版(2026年3月31日)が出ていたため、第1.2版の本編と別添を使いました。エージェントの定義は出典ごとに言い方が違うため、1つに決めずに並べています。Google の用語集は、エージェントに関する言葉をまとめたページ(agent・agentic loop・action space・termination condition の項)を読みました。Anthropic の解説は2024年12月のもので、本文の冒頭に道具まわりの事情が変わったという断りがあるため、その断りも書いています。ワークフローの種類(手順をつなぐ・振り分ける等)や、各社の開発の道具(SDK など)の違いは、言葉の説明から外れるため載せていません。「エージェント的なシステム」「行動空間」は、出典の英語(agentic systems・action space)を言い換えたものです。「ニュースでの出方」は、AIログの各記事の無料部分に書かれた内容をそのまま挙げています。国の文書は公共データ利用規約にもとづき、内容を言い換えて使っています(出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」本編・別添を加工して作成)。