要約(3行)
- フランスの Mistral AI が 10/6、新しい大型モデル「Mistral Large 4(ML4)」の公開プレビューを始めた。全体1兆パラメーターのうち動くのは520億、画像も読める。API は Mistral Studio で今日から試せる。
- 重み(モデルの中身)は「今月末までに公開する」と予告。それまでは、セキュリティ分野のパートナーと公的機関が、制限を緩めた同じモデルで試験している、と同社は書いている。
- 同社はセキュリティ・金融・法務で「公開モデルの中で最高水準」、コーディングなどでは世界の最も強い公開モデルと競る水準だと主張している。数字は会社自身の測定と、会社が示した外部評価によるもの。
今後の使い方の流れ
- 今は API で試す。 Mistral Studio からプレビューの API を使える。まだ完成版ではなく、同社は「改良を続けている」と書いている。
- 重みの公開を待つ。 公開されたらライセンスの条件を読む。この発表にはライセンスの名前が書かれていない。
- 自分の仕事の課題で比べる。 発表の数字は会社が選んだ試験なので、手元の作業(書類・表計算・コード)で試して判断する。
- 置き場所を決める。 同社は欧州の自社設備で動かすことを強調している。自社で動かす場合は、1兆パラメーター級の機材が要る点も見ておく【推測】。
この発表で何が変わりそうか(分析)
- 公開モデルの大型化が一段進む。 1兆パラメーター級で、重みを公開する予定の大型モデルが出てきた。自社の設備で動かせる選択肢の上限が上がる方向【推測】。
- 「断らないこと」が売りになる分野が出てきた。 同社は、セキュリティの検証では閉じたモデルが断ってしまい、使えない場面があると書く。その比較は会社自身の主張で、第三者の再現は確認していない。一方で同社は、悪意のある依頼への拒否率は公開モデルの中で最も高いとも書いている。
- 欧州で作って、欧州で動かす、が前面に出た。 3,800基の NVIDIA の GPU を自社のデータセンターに置いて学習し、プレビューも同じ場所で動かしていると説明している。「主権(自分たちで管理できること)」を重く見る組織に向けた作り【推測を含む】。
- 強さの比べ方に注意が要る。 比べている相手は主に公開モデルで、閉じた最先端モデルとの比較は一部の試験だけ。たとえば画像の位置を答える試験(Dense 200)で GPT-6 Astra に 42% 対 41% と書いている。
- 価格の目安が出ている。 発表ページのモデル欄に、100万トークンあたり入力 1.36 ドル・出力 4.18 ドルと表示されている。プレビュー中の値段か正式な値段かは、ページに書かれていない。
- 中の人の言葉:署名した個人の短い発言は載っていないため、載せない。
出典
- Mistral AI 公式ブログ「Introducing Mistral Large 4」(2026-10-06)mistral.ai ↗
確認メモ(2026-10-07 に確認):発表ページの本文を最後まで開き、規模・提供の段階・主な数字・価格の表示を確かめた。評価の数字(AA Cyber Index、DeepSWE、Terminal Bench など)は、ページに書かれた値を読んだもので、再計算や再現はしていない。Hugging Face の Mistral の公開一覧と検索に、Large 4 の重みはまだ無い。ライセンス、動かすのに要る機材は、発表に書かれていない。


