AI Log

AIの基本 / 大規模言語モデルの仕組み

パラメータとモデルの大きさ:学習で決まる数値と、その数

出典を確かめた日 2026年10月1日(木) / 約7分で読めます

一言で

パラメータは、AI のモデルが学習を通して決めていく数値です。論文や用語集では、モデルがこの数値をいくつ持っているか(パラメータの数)で、モデルの大きさを表しています。

このページで分かること

先に知っておく言葉

パラメータは、学習で決まる数値

Google の機械学習の用語集は、パラメータを「重み(weight)」と「バイアス(bias)」をまとめた呼び方として説明しています。どちらも、モデルが学習のあいだに身につける数値です。

日本の「AI事業者ガイドライン」も、AI モデルの説明の中で、国際標準(JIS X 22989:2023)にもとづく例を載せています。1次式の形のモデルを、データに合う直線を求める方法(線形回帰)で訓練すると、式の中の数が「3」や「7」のような決まった値になる、という例です。同じガイドラインの脚注には「学習済パラメータ」という言葉も出てきます(→ 別ページ「学習(事前学習)と推論」)。

人が決める値(ハイパーパラメータ)とは別

Google の用語集は、パラメータとは区別して「ハイパーパラメータ」という言葉を挙げています。こちらは、モデルが自分で身につける値ではなく、学習を回す人(または調整を受け持つサービス)が回ごとに決めて入れる値です。代表の例は学習率で、1回ごとに重みとバイアスをどれだけ強く動かすかを決めます。用語集の例では、学習率0.3は0.1の3倍強く動かします。GPT-3 の論文も、モデルごとに使った学習率などを「学習のハイパーパラメータ」として表にまとめています。

「大きい」の書き方は出典ごとに違う

なお、この数は大規模言語モデルではなく「二重用途の基盤モデル」の定義の中の条件です。

GPT-3 の論文に見る「大きさ」

OpenAI の研究者らが2020年5月に出した論文「Language Models are Few-Shot Learners」は、大きさの違うモデルを並べて比べています。

大きいと何が変わるか

関連する言葉

出典

  1. Google for Developers「Machine Learning Glossary」の parameter・weight・bias (math)・hyperparameter・learning rate・large language model・model capacity・compact model の項 developers.google.com ↗
  2. Tom B. Brown ほか「Language Models are Few-Shot Learners」arXiv、2020年5月28日 arxiv.org ↗
  3. Anthropic「Glossary」の LLM・Latency の項 platform.claude.com ↗
  4. NIST「NIST AI 600-1:Artificial Intelligence Risk Management Framework: Generative Artificial Intelligence Profile」2024年7月 doi.org ↗
  5. 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」本編 2026年3月31日、第1部の「AI モデル(ML モデル)」の項と第2部の脚注36 soumu.go.jp ↗

確認メモ:2026年10月1日に、上の5つの出典の原文を開いて確かめました。Google の用語集(2026年4月10日更新の版)は、パラメータ・重み・バイアス・ハイパーパラメータ・学習率・大規模言語モデル・容量・compact model の項を読みました。遊園地の料金の例と、学習率0.3と0.1の例は、用語集に載っている例です。GPT-3 の論文は PDF の文字を取り出し、要旨・2章(表2.1を含む)・3章の冒頭・5章の限界の段落を読みました。「B は billion、M は million」は、ふつうの意味を添えたものです。NIST の文書は脚注にある大統領令の定義を読みました。この定義は2024年7月の文書が引いているもので、いまも有効かどうかはこのページでは確かめていません。AI事業者ガイドラインは、第1部の AI モデルの定義と、コンテキスト内学習の脚注36を読みました。「学習率(重みとバイアスをどれだけ強く動かすか)」「自己教師あり」の言い換えは、ふつうの意味を一言で添えたものです。出典の式(1次式・線形の式)は、数式を使わない決まりのため言葉で書き直しました。AIログのニュースでは、パラメータの数が出てくる記事はまだ無いため、「ニュースでの出方」の節は置いていません。国の文書は公共データ利用規約にもとづき、内容を言い換えて使っています(出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」を加工して作成)。