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音声認識と音声合成:声を文字に、文字を声にする技術

出典を確かめた日 2026年10月1日(木) / 約7分で読めます

一言で

音声認識は、人が話した声を文字(テキスト)に変える技術です。音声合成は、その逆に、文字を声にして読み上げる技術です。どちらも、ディープラーニングが入ってから大きく性能が上がった、と公的機関の文書は書いています。

このページで分かること

先に知っておく言葉

音声認識:声を文字にする

情報通信研究機構(NICT。日本の国の研究機関)の研究報告(2022年)は、音声認識を、入ってきた音声を文字に変える技術と説明し、スマートフォンでの音声検索や音声翻訳、スマートスピーカーの声での操作、映像への自動の字幕などで使われている、としています。総務省・経済産業省の AI事業者ガイドライン(第1.2版、2026年3月31日)も、2000年代以降にディープラーニングなどで活用が進んだものの1つに音声認識を挙げています。

同じ研究報告によると、仕組みは次のように移ってきました。

この報告の時点(2022年)で、NICT が実際に動かしている仕組みはハイブリッド型で、NICT の E2E は基礎研究の段階(一部の言語では試作して動作を確認)でした。E2E では新しい単語の登録などの機能を組み込むのが容易でない、と書かれています。

音声合成:文字を声にする

NICT の研究報告(2022年)とプレスリリース(2024年6月25日)は、「テキスト音声合成」(文字の読み上げ)をこう説明しています。

2つを組み合わせる:音声翻訳

NICT は、音声認識・機械翻訳・音声合成を組み合わせて、多言語の音声翻訳を作っています(アプリ VoiceTra など)。総務省の「令和2年版 情報通信白書」は、2014年の「グローバルコミュニケーション計画」のもとで、ディープラーニングの翻訳を NICT に入れるための計算機などを整え、翻訳や音声認識の精度を上げてきたこと、2025年に AI で同時通訳ができるようにすることを目指す計画を2020年3月に作ったことを書いています。

悪用の心配

関連する言葉

出典

  1. 情報通信研究機構「音声認識技術」情報通信研究機構研究報告 Vol.68 No.2、2022年 nict.go.jp ↗
  2. 情報通信研究機構「ニューラル音声合成技術」情報通信研究機構研究報告 Vol.68 No.2、2022年 nict.go.jp ↗
  3. 情報通信研究機構「スマホ上でも高速動作可能な21言語の高品質ニューラル音声合成技術を開発」2024年6月25日 nict.go.jp ↗
  4. 総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」2026年3月31日、第1部「AIとは」 soumu.go.jp ↗
  5. 総務省「令和2年版 情報通信白書」「多言語翻訳技術の研究開発及び社会実装の推進」 soumu.go.jp ↗
  6. NIST「NIST AI 600-1:Artificial Intelligence Risk Management Framework: Generative Artificial Intelligence Profile」2024年7月 doi.org ↗
  7. Google for Developers「Machine Learning Glossary」の generative AI の項 developers.google.com ↗

確認メモ:2026年10月1日に、上の出典を開いて確かめました。NICT の2本の研究報告は PDF から文字を取り出し、音声認識は「まえがき」「統計的音声認識」「ハイブリッド型音声認識」「End-to-End 音声認識」と NICT の取組の節を、音声合成は「はじめに」、波形生成の難しさ、拡散確率モデル、「おわりに」の節を読みました。2024年の速さの数字は NICT のプレスリリースのとおりです。AI事業者ガイドラインは第1.2版の第1部「AIとは」を、NIST AI 600-1 は情報の完全性と知的財産の節を読みました。出典の間で説明が食い違う所はありませんでした。NICT の研究報告の「NICT での E2E は基礎研究の段階」は2022年の時点の記述で、その後の変化は確かめていません。会社ごとの音声の製品(話し声で使えるチャットなど)は、確かめた出典で仕組みが説明されていなかったため載せていません。「音素」の言い換えは NICT の研究報告の説明にもとづき、「ディープフェイク」の言い換えは NIST の説明にもとづいています。AIログのニュースでは、この言葉はまだ出てきていないため、「ニュースでの出方」の節は置いていません。国の文書は公共データ利用規約にもとづき、内容を言い換えて使っています(出典:総務省・経済産業省「AI事業者ガイドライン(第1.2版)」、総務省「令和2年版 情報通信白書」を加工して作成)。