Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- Claude Opus の返事を最大2.5倍まで速くする設定が、高速モードです。そのかわり、使った量あたりの料金が高くなります
- 使うのに要るもの:対応する Opus のモデルと、契約で「利用クレジット」をオンにしていること(Team・Enterprise は Owner の許可も)
- オン・オフの切り替え方と、費用で損をしないための公式の注意
先に知っておく言葉
- モデル:Claude の中身の種類。高速モードが使えるのは Opus の一部だけです
- トークン:Claude が読み書きする文字の量を数える単位。料金はこの量で決まります。「MTok」は100万トークンのことです
- 利用クレジット(Usage credits):契約に含まれる使用量を使い切ったあとも、追加の料金で使い続けられる仕組み
- ターン:あなたが1回送ってから、Claude が返事を書き終えるまでのひとまとまり
- 努力レベル(Effort level):Claude がどれだけ考えるかの設定。下げると速く安くなります
- リサーチプレビュー:試験提供のこと。中身・料金・使える範囲が変わることがあります
高速モードとは
- 別のモデルに替わるわけではありません。同じ Opus を、費用より速さを優先する設定で動かします。答えの質やできることは変わらない、と公式は書いています
- 対応するモデル:Opus 5.5・Opus 5・Opus 4.8。Sonnet や Haiku などでは使えません
- Opus 4.7 は対象外です(2026年7月24日に高速モードが外されました)。Opus 4.7 に切り替えると高速モードはオフになります
- いまはリサーチプレビューです
料金
100万トークンあたりの料金(入力/出力)は次のとおりです。
- Opus 5.5:8ドル/40ドル
- Opus 5・Opus 4.8:10ドル/50ドル
- Pro・Max・Team・Enterprise の契約では、高速モードは利用クレジットからだけ支払われます。契約に使用量が残っていても、そちらは使いません
- 会話の途中で初めてオンにすると、その時点までの会話の中身ぜんぶに、高速モードの割高な入力料金が1回かかります。会話が長いほど高くつきます。この料金は1つの会話で1回だけで、あとでオフ・オンをくり返しても重ねてはかかりません
使えるようにする
- 契約を確かめる:Pro・Max・Team・Enterprise の契約か、Claude Console(API の管理画面)で使えます。Console では、先に組織で高速モードを使えるようにしてもらう必要があり、無料のお試しの契約(Evaluation)では使えません。Amazon Bedrock などのクラウドを通した使い方では使えません
- 利用クレジットをオンにする:
- Pro・Max:claude.ai の Settings > Usage の Usage credits の欄でオンにします。Claude Code で
/usage-creditsと打つと、このページが開きます - Team・Enterprise:支払いの権限がある人が Admin settings > Usage でオンにします。権限が無い人は
/usage-creditsで管理者に依頼を送れます
- Team・Enterprise は、組織の Owner が高速モードを許可する:最初はオフになっています。Owner が Admin Settings > Claude Code でオンにします
利用クレジットがオフのままだと、オンにしようとしたときに「Fast mode requires usage credits」と出ます。
オン・オフの切り替え方
公式のページに書かれている切り替え方は次のとおりです。
- ターミナルで使う版(CLI):
/fastと打ち、Space キーでオン・オフを選び、Enter で決めます - VS Code 拡張機能:選んでいるモデルが対応していれば、Toggle fast mode というコマンドがあります
- ブラウザーの claude.ai/code:入力欄のモデルのメニューに切り替えがあります(契約に高速モードが含まれ、モデルが対応しているとき)
- クラウドセッション:
/fast onと打ちます。その会話の中だけ有効です
オンにすると、次のことが起きます。
- 対応していないモデルを使っていたら、Opus に切り替わります
- 「Fast mode ON」と表示され、入力欄の横に小さな
↯の印が出ます - 何も設定を変えていなければ、一度オンにすると次の会話でもオンのままです
- Claude が作業している最中に切り替えてもかまいません。速さが変わるのは次のターンからです
もう一度 /fast でオフにしても、モデルは Opus のままです。ほかのモデルに戻すときは /model を使います。
使った額の見方
- Pro・Max:claude.ai の Settings > Usage の Usage credits の欄に、今月使った額が出ます。高速モードの分も含まれますが、分けては表示されません
- Team・Enterprise:自分が使った額は
/usageで見られます
速さの上限に当たったとき
高速モードには、ふつうの Opus とは別の使用の上限があります。上限に当たると、自動でふつうの速さと料金に戻り、↯ の印が灰色になります。しばらく待つと、自動で高速モードに戻ります。
利用クレジットを使い切ったときも、作業はふつうの速さで続きます。このときは「Fast mode disabled · usage credits exhausted」と出て、その会話では高速モードがオフになります。
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- 高速モードが向く作業:返事の速さが費用より大事な、やり取りしながら進める作業。たとえば、コードの変更を短い間隔でくり返すとき、その場で不具合を追いかけるとき、締め切りが迫っているとき
- ふつうの速さが向く作業:速さがあまり問われない、長く任せきりにする作業。まとめて流す処理や自動の仕組み。費用を抑えたい作業
- オンにするのは会話の最初に:途中で切り替えるより、そのほうが費用の面でよい、とあります
- 努力レベルとの組み合わせ:単純な作業でいちばん速くしたいときは、高速モードに低い努力レベルを組み合わせる、という使い方が挙げられています。努力レベルを下げると速くなりますが、込み入った作業では質が下がることがあります。高速モードは質を変えずに速くし、そのかわり費用が上がります
あわせて読む
公式のページ
- Speed up responses with fast mode(英語・原文)code.claude.com ↗
- 高速モードでレスポンスを高速化(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の英語のページと日本語のページを開いて、対応するモデル・料金・使える契約・切り替え方・上限に当たったときの動きを突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式のこのページには、デスクトップアプリでの切り替え方の説明はありませんでした。組織の管理者向けの設定(会話ごとに毎回オンにさせる設定、組織での止め方、プロキシや中継の仕組みを通すときの設定)、Claude Console の組織での使い方の細かい条件、ターミナルの自動実行(-p)での扱い、Claude Code の版ごとの既定のモデルの移り変わり、Remote Control との関係は、このページには載せていません。「トークン」「MTok」「利用クレジット」「リサーチプレビュー」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。日本語版は、Claude Console で使える人の範囲の書き方などに英語版と細かい違いがあったため、英語版に合わせました。