OpenAI の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、OpenAI が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- MCP で何ができるかと、デスクトップアプリ・Codex CLI・IDE 拡張機能・ChatGPT の Web 版それぞれでの扱いの違い
- デスクトップアプリで MCP サーバーを足す4つの手順と、サインインが要るときの操作
- 公式が例に挙げている MCP サーバーと、設定がどこに保存されるか
先に知っておく言葉
- MCP(Model Context Protocol):Codex を外の道具や情報とつなぐための決まった方式
- MCP サーバー:MCP を通して、道具や情報を出してくれる外の仕組み
- IDE 拡張機能:VS Code・Cursor などのプログラムを書く道具の中で Codex を使う版
- Codex CLI:ターミナル(文字でコマンドを打つ画面)で、対話しながら、またはスクリプトから Codex を動かす版
- プラグイン:スキル・外のサービスとのつなぎ・道具などをひとまとめにして入れられるもの
- config.toml:Codex の設定を書いておく、パソコンの中のファイル
- STDIO の MCP サーバー:設定したコマンドで、自分のパソコンの中に立ち上げて使う MCP サーバー
- Streamable HTTP の MCP サーバー:アドレス(URL)を指定して、ネット越しにつなぐ MCP サーバー
- OAuth:相手のサービスのアカウントでサインインし、使ってよい範囲を許可する仕組み
MCP でできること
MCP は、モデルを道具や情報とつなぐ仕組みです。公式は使いみちとして、ChatGPT や Codex にほかの会社の技術資料を読ませること、ブラウザーや Figma のような開発の道具を操作させることを挙げています。
どこで使うかで、つなぎ方が違います。
- デスクトップアプリ・Codex CLI・IDE 拡張機能:MCP サーバーに直接つなげます。同じ Codex の上なら、この3つは MCP の設定を共有するので、一度設定すれば、どれに切り替えても設定し直さずに使えます
- ChatGPT の Web 版:プラグインが用意した、ネット越しの MCP の道具を使います。Web 版はパソコンの中の Codex の設定ファイルを読みません。プラグインを入れると、その中の道具を Chat と Work で使えます。どのプラグインや道具を使えるかは、ワークスペース(会社やチームで契約している場)の管理者が決めることがあります
つなげる MCP サーバーの種類
Codex の上で設定した MCP サーバーについて、公式は次のものに対応しているとしています(プラグインが用意した道具は、できることが違う場合があります)。
- STDIO の MCP サーバー:コマンドで立ち上げるもの。立ち上げるときに渡す設定の値(環境変数)にも対応しています
- Streamable HTTP の MCP サーバー:アドレスでつなぐもの。サインインのしかたは、トークン(Bearer token)、OAuth、信頼できる ChatGPT 自身(first-party)のサーバーに向けた、いまの ChatGPT のサインインの使い回しに対応しています
- サーバーからの案内:つないだときに MCP サーバーが返す案内文(
instructions)を、Codex はそのサーバー全体の使い方の手引きとして読みます
デスクトップアプリで MCP サーバーを足す
- Settings を開き、MCP servers を選びます
- Add server を選びます
- 名前を入れ、STDIO か Streamable HTTP を選んで、立ち上げるコマンドか URL を入れます
- 保存してから Restart を選びます
サーバーの一覧には、どれが有効になっているか、どれに OAuth のサインインが要るかが出ます。サインインが要るサーバーは Authenticate を選びます。入力欄で /mcp と打つと、つながっているサーバーを見られます。
IDE 拡張機能では、歯車のメニューから MCP servers を開いて同じように足し、最後に Restart extension を選びます。
Codex CLI で足す
CLI では codex mcp add に名前と立ち上げるコマンドを付けて足します。公式の例は、開発の資料を引ける無料の MCP サーバー Context7 を足すものです。
codex mcp add context7 -- npx -y @upstash/context7-mcp設定したサーバーの一覧は codex mcp list、使えるコマンドの一覧は codex mcp --help で見られます。OAuth に対応するサーバーには codex mcp login <サーバーの名前> でサインインします。CLI の対話の画面では /mcp で、動いているサーバーを確かめられます。
設定が保存される場所
- Codex は MCP の設定を、ほかの設定と一緒に
config.tomlに保存します。既定の場所は~/.codex/config.toml(~は自分のホームフォルダ)です - プロジェクトの中の
.codex/config.tomlに書いて、そのプロジェクトだけで使う MCP サーバーにもできます。ただし、信頼したプロジェクトだけです - 細かく決めたいときは、このファイルを直接書き換えます。たとえば、サーバーを消さずに止める(
enabled = false)、使ってよい道具・使わせない道具を決める、道具を使う前に聞かせるかを決める、といった設定があります - プラグインに入っている MCP サーバーはプラグインから立ち上がるので、立ち上げるコマンドは自分の設定では決めません。それでも、使う・使わないと道具の扱いは自分の設定で決められます
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- 使いみち:ほかの会社の技術資料を ChatGPT や Codex に読ませる、ブラウザーや Figma のような開発の道具を操作させる
- よく使われる MCP サーバーの例(公式は「数は増え続けている」として、いくつかを挙げています):
- OpenAI Docs MCP:OpenAI の開発者向けの資料を検索して読む
- Context7:開発の資料の新しい版につなぐ
- Figma(手元で動かす版とネット越しの版):自分の Figma のデザインを見る
- Playwright:Playwright を使って、ブラウザーを操作したり中を調べたりする
- Chrome Developer Tools:Chrome を操作したり中を調べたりする
- Sentry:Sentry の記録を見る
- GitHub:
gitだけではできない GitHub の操作(たとえばプルリクエストや課題の管理)をする - MCP サーバーを作る人へ:サーバー全体にかかる流れ・守ること・回数の上限は
instructionsに書き、いちばん大事な案内が最初の512字だけで分かるようにする、としています
あわせて読む
公式のページ
- Model Context Protocol(MCP、英語。公式の日本語版はありません)learn.chatgpt.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の Model Context Protocol のページ(英語)を開いて、対応する入口、デスクトップアプリで足す4つの手順とボタンの名前、CLI のコマンド、設定ファイルの場所、例に挙がっている MCP サーバーの名前を1つずつ突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式のページは約2万字あり、config.toml の設定項目の一つひとつ(待ち時間の長さ、見出し(ヘッダー)の付け方、出力の量の上限など)、OAuth の登録の方式(CIMD・DCR)と戻り先のアドレス(callback)の決まり、会社向けの Work Cloud とフックの扱いは、何ができてどうつなぐかに要らないため載せていません。「IDE 拡張機能」「Codex CLI」「STDIO の MCP サーバー」「Streamable HTTP の MCP サーバー」は公式の用語集に沿った言い換えです。「OAuth」「トークン」「ワークスペース」の言い換えは、公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。本文の「環境変数」は、公式の用語集にある同じ名前の言葉(作業中に使える設定の値)とほぼ同じ意味で、ここでは MCP サーバーを立ち上げるときに渡す値を指しています。