OpenAI の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、OpenAI が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- 決まった時刻やくり返しの予定で、ChatGPT・Codex に作業を自動で進めさせる方法と、デスクトップアプリ・Web 版・CLI での違い
- 毎回新しい会話で動かすか、いまの会話に戻ってこさせるかの選び方と、作り方
- 人が見ていない間に動くため、権限(サンドボックス)をどう決めるか
先に知っておく言葉
- 決まった時刻に動かす作業(scheduled task):あとの時刻や、くり返しの予定で ChatGPT が動かす指示。自分の設定と、動いた記録を持ちます
- 1回の実行(scheduled run):決まった時刻に動かす作業が1回動いたもの。結果の状態と、見つかったことを含みます
- Scheduled:決まった時刻に動かす作業と、その実行を一覧で見る画面
- プロジェクト:関係する会話と資料のまとまり、またはファイルを使う作業のための、パソコンの中のフォルダ
- Git:ファイルの変更の記録を残し、元に戻せるようにする道具
- Worktree:同じリポジトリ(コードの置き場所)を別に取り出した写しの中で、変更を分けて作業する使い方
- スキル:決まった作業のための指示を、必要なら補助のスクリプトや参考資料と一緒にまとめて、くり返し使えるようにしたもの
- プラグイン:スキル・外のサービスとのつなぎ・道具などをひとまとめにして入れられるもの
- 考える深さ(reasoning effort):モデルがどれだけ考えに手間をかけるかの設定
- サンドボックス:Codex が動かすコマンドが触れてよい場所を、仕組みとして区切る囲い
- 承認の決まり(approval policy):Codex が操作の前に、いつあなたに聞かなければならないかの決まり
どこで使えるか
- デスクトップアプリ:自分のパソコンのプロジェクトを使い、プロジェクトのフォルダか、切り離した Worktree の中で動かせます。パソコンの中のファイルが要る作業では、パソコンの電源を入れたまま、アプリも開いたままにしておきます。動く時刻に、選んだプロジェクトがパソコンに残っている必要もあります
- Web 版:ワークスペース(会社やチームで契約している場)で使えるようになっていれば、Chat か ChatGPT Work から作り、Scheduled で実行を管理します。上げたファイルやつないだ道具は使えますが、パソコンの中のフォルダで直接は作業できません
- Codex CLI・IDE 拡張機能:Scheduled の管理の画面がありません。作るのも管理するのも Web 版かデスクトップアプリで行います。CLI や IDE 拡張機能は、先に指示やスキルを用意して試すのに使えます
- アプリの出来事で動かす:対象の契約で、ワークスペースの設定が許していれば、Gmail・Slack・GitHub の対応する出来事(新しいメールが来た、など)をきっかけに動かすこともできます。これは Web 版とスマホの ChatGPT だけで、デスクトップアプリ・CLI・IDE 拡張機能では使えません
GPT-5.5 を選んでいる作業に注意:GPT-5.5 は2026年10月14日に、ChatGPT・ChatGPT Work・Codex のすべての契約で使えなくなります。それまでに、GPT-5.5 を使っている作業を見直し、代わりのモデルを選びます。ChatGPT でサインインして Codex を使っているなら、契約とワークスペースで使えるときは GPT-6 Sol(gpt-6-sol)を選びます。OpenAI の API は影響を受けません。
2つの動かし方
- 単独の作業(standalone scheduled task):動くたびに新しい会話を始め、結果を Scheduled に出します。1回ずつを切り離したいとき、1つの作業をいくつかのプロジェクトで動かしたいとき、見つかったことを1回ずつの実行として Scheduled に並べたいとき向けです
- 会話の中の作業(scheduled task in a chat):決まった時刻に、いまある会話に戻ってきて、その会話のそれまでの流れを使って続けます。様子を見続けるための数分おきの間隔も、決まった時刻に確かめる毎日・毎週の予定も使えます
デスクトップアプリの Scheduled は受け取り箱の役目もします。見つかったことがある実行はここに出て、見てほしいものには未読の印が付きます。
作り方
- 先にふつうの会話で試す:予定に入れる前に、同じ指示を手で動かし、指示がはっきりしていて範囲が合っているか、モデル・考える深さ・道具が思ったとおりに動くか、出てきた結果を見て確かめられる形か、を確かめます
- 会話の中で作らせる:ChatGPT や Codex の会話で、してほしい作業、いつ動かすか、毎回いまの会話に戻るか新しい会話を始めるかを伝えます。ChatGPT は指示の下書きを作り、どちらで動かすかを選べます。範囲や間隔が変わったときも、作業を直せます
- 細かく決める(デスクトップアプリ):Git のリポジトリなら、手元のプロジェクトで動かすか、新しい Worktree で動かすかを選びます。どちらも裏で動きます。モデルと考える深さは、既定のままでも、自分で選んでもかまいません。間隔を自由に決めたいときは、予定を細かく決める操作を使います
- 最初の数回の結果を見る:結果を見て、指示や間隔を直します
会話の中の作業にするときは、毎回何をするか、伝えるほどのことがあるかをどう見分けるか、いつ止めたりこちらに聞いたりするか、を指示に書いておきます。
動く場所と権限(デスクトップアプリ)
- 手元か Worktree か:Worktree で動かすと、決まった時刻の作業の変更を、自分の書きかけの作業と分けておけます。手元のプロジェクトで動かすと、いま自分が直しているファイルが書き換わることがあります。Git で管理していないプロジェクトでは、プロジェクトのフォルダで直接動きます
- Worktree が増えすぎないように:間隔が短いと、Worktree がたくさんできていきます。要らなくなった実行はアーカイブし、残したいとき以外は実行をピン留めしないようにします
- サンドボックス:決まった時刻の作業は、人が見ていない間に、あなたの既定のサンドボックスの設定で動きます。公式は、作業が成功するいちばん狭い範囲から始め、ネットや広いファイルの読み書きは要るときだけ足すようにすすめています
- read-only(読むだけ):ファイルの書き換え・ネットの利用・パソコンのほかのアプリを使う操作は失敗します
- workspace-write(作業フォルダの中は書ける):作業フォルダの外の書き換え・ネットの利用・パソコンのほかのアプリを使う操作は失敗します。決まり(rules)で、サンドボックスの外で動かしてよいコマンドを選んで足せます
- full access(制限なし):ChatGPT が聞かずにファイルを変え、コマンドを動かし、ネットを使うことがあるため、裏で動く作業では危なさが高まります。公式は workspace-write にして、決まり(rules)で必要なコマンドだけを選ぶことを考えるように、としています
- 承認:組織の決まりが許していれば、決まった時刻の作業は承認を求めない設定(
approval_policy = "never")で動きます。管理者がそれを許していないときは、選んでいる権限のモードの承認の動きになります
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- デスクトップアプリでの例(公式の「たとえば」):動作の記録に出たエラーを見て直しを出す、最近のコードの変更についての報告を作る
- 会話の中の作業が向くこと:
- 長くかかる操作を、終わるまで確かめ続ける
- アプリの出来事に反応するのでなく、決まった間隔でつないだ先の様子を確かめる
- 見直しのくり返しを、決まった間隔で続けさせる
- プラグインを使うスキルの流れを動かす(たとえば、プルリクエストの状態を見て、新しい指摘に対応する)
- 調べものや仕分けの会話を、流れを失わずに続ける
- スキルと組み合わせる:チームで手入れしやすく共有しやすくするために、するべきことはスキルで決め、道具と手がかりもスキルで渡す。道具の選び方を任せたくないときは、指示の中で特定のスキルを選ぶ。デスクトップアプリでは、指示に
$スキルの名前と書くとそのスキルをはっきり使わせられます - スキルが作業を作る:スキルから決まった時刻の作業を作ったり直したりもできます(公式の例:プルリクエストを見守るスキルが、GitHub のプラグインで状態を確かめて新しい指摘を直す作業を用意する)
- 公式のページにある指示の例:
- 前の日の作業の記録を見て、使いにくかった個人のスキルを直し、よくやるのに手間取っている作業があれば新しいスキルにする
- 指定したフォルダに関する、過去24時間の変更のまとめを、担当ごと・流れごとに読みやすく作る
- 自分が最近入れた変更が原因の不具合を探して直すスキルを作り、それを決まった時刻の作業で使わせる
あわせて読む
- Skills & Plugins:指示と機能を足して使い回す
- Codex environments:Local・Worktree・Cloud の選び方
- Agent approvals & security と Sandbox:外につながない・フォルダの外に触らない仕組み
- Models と Model selection:使えるモデルと、選び方
公式のページ
- Scheduled tasks(決まった時刻に動かす作業、英語。公式の日本語版はありません)learn.chatgpt.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の Scheduled tasks のページ(英語)を開いて、使える入口、2つの動かし方の違い、手元と Worktree の違い、サンドボックスの3つの段階で失敗する操作、GPT-5.5 の提供終了の日付、出来事で動かせるサービスの名前を1つずつ突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。予定を細かく決める書き方(RRULE)、出来事で動かす作業の細かい条件(Slack のチャンネルに @ChatGPT を足すこと、近い出来事をまとめて1回で動かすことなど)、管理者が決める設定(requirements.toml)、チームで共有する作業(Team Tasks)、公式の指示の例の全文は、デスクトップアプリで作って動かすのに要らないため載せていません。公式の用語集では、単独の作業の結果が出る場所を「Triage」と書いていますが、このページでは Scheduled と書かれているため、ページに合わせました。公式の用語集では、会話に戻ってくるくり返しの作業を「Heartbeat」とも呼んでいます。「Scheduled」(画面の名前)「Git」「ワークスペース」の言い換えは、公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。用語集にある「Schedule」は、作業を動かす時刻の決まりを指す言葉です。