OpenAI の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、OpenAI が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- Codex の会話を始めるときに選ぶ、作業の場所の3つ(Local・Worktree・Cloud)の違い
- Worktree で始める手順と、あとから会話を Local に移す(Handoff)やり方
- Cloud を使う前に要る準備と、Cloud には手元のファイルなどが持ち込まれないこと
先に知っておく言葉
- Git:ファイルの変更の記録を残し、元に戻せるようにする道具
- リポジトリ:Git で記録を取っている、プロジェクトのファイル一式の置き場所
- ブランチ:同じリポジトリの中で、変更の流れを分けておく枝
- Local:Codex が自分のパソコンの上で、いまのプロジェクトのフォルダで直接作業する使い方
- Local checkout:自分で作った、ふだん使っているリポジトリ(アプリの中では単に Local と出ることもあります)
- Worktree:同じリポジトリをもう1つ別に取り出した写し(Git worktree)の中で、変更を手元と分けて作業する使い方
- Handoff:会話とその作業を、Local と Worktree の間で移すこと
- Codex Cloud:インターネットの向こうで、作業ごとに専用の作業場所・リポジトリ・道具を持って動くプログラムづくりの作業
- Cloud environment(クラウドの環境):Codex Cloud の作業で使い回す、リポジトリ・必要な部品・道具・アクセスの設定のひとまとめ
3つの場所の違い
ChatGPT デスクトップアプリで、ChatGPT の選択欄から Codex を選び、会話を始めるときに場所を選びます。
- Local:いまのプロジェクトのフォルダで、そのまま作業します
- Worktree:Git worktree の中で作業し、変更を手元と切り離しておきます
- Cloud:公開済みの使い回せる環境から、専用の作業場所で動くリモートの作業を始めます
Local と Worktree は、どちらも自分のパソコンの上で動きます。入力欄の Work in で This computer か Cloud を選び、Git で記録を取っているプロジェクトなら、それとは別の Worktree の切り替えで、変更を手元と分けられます。
Worktree で始める
Worktree は、Git のリポジトリになっているプロジェクトでだけ使えます。それぞれの Worktree はファイルを一式ずつ持ちますが、変更の記録(.git フォルダ)は共通です。
- 新しい会話の画面で、入力欄の下の Worktree を選びます。準備の手順を動かしたいときは、ローカル環境(Worktree を作るときの準備を決めておく設定)を選ぶこともできます
- 入力欄の下で、もとにするブランチを選びます。
mainなどのブランチのほか、まだ記録していない変更がある今のブランチも選べます - 指示を送ると、Codex が選んだブランチをもとに Worktree を作ります
- 一区切りついたら、Worktree でそのまま続けるか、会話を Local に移すかを選びます
Worktree で続けるか、Local に移すか
公式は、Local を手前の作業、Worktree を裏の作業と考えるとよい、としています。Git では1つのブランチを同時に2か所で開けないため、Handoff が間の Git の操作を引き受けます。
- Worktree で続ける:会話の上の帯の Create branch here で、Worktree をブランチにします。そこから記録・送り出し・GitHub でのプルリクエストまで進められます。上の帯の Open で、ふだんのプログラムを書く道具をその Worktree で開くこともできます。ここで作ったブランチは、Local を含むほかの場所では開けません
- Local に移す:会話の上の帯の Hand off で Local に移します。会話とコードの両方が移ります。あとで Worktree に戻すと、前と同じ Worktree に戻ります
- 逆向き:Local で作業中の会話を Hand off で Worktree に移し、Codex に裏で続けさせることもできます
- Git が記録しないように決めてあるファイル(
.gitignoreに書いたもの)は、.worktreeincludeで写すようにしていなければ、会話と一緒には移りません
Worktree の片付け
- 何もしなければ、Codex が作って管理する、軽くて使い捨てに近い Worktree が使われます。ふつうは会話1つにつき1つです。長く使いたいときは、サイドバーのプロジェクトの「…」のメニューから、それ自体が1つのプロジェクトになる長く残す Worktree(permanent worktree)を作れます
- 最初の設定では、Codex は自分が管理する Worktree を、最近の15個まで残します。この数を変えたり、自動で消すのを止めたりは設定でできます
- 会話をアーカイブしたときと、残す数を超えたときに、Codex が管理する Worktree は自動で消えます
- ピン留めした会話につながっているもの、作業中の会話のもの、長く残す Worktree は、自動では消えません
- 消す前に、Codex はそこでの作業の控えを残します。消えたあとで会話を開くと、元に戻すかを選べます
Cloud を使う前に
- Cloud の作業には、自分が使える、公開済みの環境が要ります。無ければ、Web かデスクトップアプリで作るか、ワークスペースの管理者に、共有の環境を使えるようにしてもらいます。共有で使えるようになっても、その環境を書き換えられるわけではありません
- 環境の作り方:Web かデスクトップアプリで新しい作業を始め、Work in > Cloud → Select environment → Create environment と進みます。Codex が選んだリポジトリを調べ、公開の前に準備と試しを手伝います
- Cloud の作業ごとに作業用のファイルは別で、作業の中で変えたファイルは、使い回す環境には反映されません。次からの出発点を変えたいときは、環境の準備を直して公開し直します
- Cloud の作業が使えるのは、そのクラウドの環境にあるファイルとサービスだけです。手元のファイル・動かしているプログラム・ブラウザーでのサインイン・VPN(社内ネットにつなぐ仕組み)は、自動では持ち込まれません
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- Worktree を使う理由:手元の Local の状態を乱さずに Codex と並行して作業する/自分が手前の作業に集中している間に、裏の作業を並べておく/確かめ・試し・共同作業をしやすくするため、あとで Local に移す
- Worktree で続けるのが向くとき:Worktree の中で変更を確かめられるとき。たとえば、ローカル環境の準備の手順で必要な部品や道具を入れてあるとき
- Local に移すのが向くとき:ふだんのプログラムを書く道具で変更を読みたい、いつもの開発用サーバー(作っている Web アプリを手元で動かして見る仕組み)を動かしたい、ふだんと同じ環境で確かめたい、アプリを1つしか動かせない、といったとき
- 同じブランチを手元で開きたいとき:両方で同じブランチを開こうとせず、Handoff で会話を Local に移す
- 長く使う作業場所がほしいとき:permanent worktree を作る。1つの Worktree から会話をいくつも始められる
あわせて読む
公式のページ
- Codex environments(作業の場所、英語。公式の日本語版はありません)learn.chatgpt.com ↗
- Worktrees(Worktree の使い方)learn.chatgpt.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、上の2つの公式ページ(英語)を開いて、3つの場所の名前、Worktree を始める4つの手順、ボタンの名前、自動で残す Worktree の数、Cloud の環境の作り方を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。スマホの Remote から Worktree の会話を動かす話、決まった時刻に動かす作業(scheduled tasks)が裏の Worktree で動く話、Worktree の置き場所($CODEX_HOME/worktrees と Settings > Worktrees の Worktree root)、Worktree が「detached HEAD」(どのブランチにも乗っていない状態)で始まること、.worktreeinclude の書き方の細かい決まり、同じブランチを2か所で開けないときに出るエラーの文とその理由は、場所の選び方に要らないため載せていません。Cloud の環境の準備の細かい手順は、公式の Cloud environments のページにあります。「Git」「リポジトリ」「ブランチ」「VPN」「開発用サーバー」の言い換えは、公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。「ローカル環境」は、公式の用語集の Environment (local)(Worktree の準備のしかたを決めるデスクトップアプリの設定)の意味で使っています。題の「environments」は、このページでは作業の場所(Local・Worktree・Cloud)の意味で、用語集の Environment (local) とは指すものが違います。