Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- 知らないコードを読み解く・不具合を直す・作り直す・テストを足すなど、ふだんの作業ごとに、公式が示している指示の順番
- 画像の渡し方と、
@でファイルやフォルダを指す方法 - 作業を次の日に続ける・同時に進める・書き換える前に計画を見る、といった進め方の入口
先に知っておく言葉
- スタックトレース:エラーが起きたとき、どこを通ってそこに来たかを並べた記録
- テスト:プログラムが思ったとおりに動くかを確かめるための、別の小さなプログラム
- リファクタリング:動きを変えずに、コードの書き方を整え直すこと
- プルリクエスト(PR):変更を取り込んでもらうために、GitHub などに出す申し出
- MCP サーバー:Claude に、ほかのサービスや道具を使える力を足すプログラム
- セッション:Claude とのひとまとまりの会話。作業しているフォルダに結びついていて、それぞれ別の記憶を持ちます
- Plan モード:ファイルを書き換えずに、調べて進め方の案を出す権限モード
- サブエージェント:自分専用の作業の記憶を持ち、任された作業をして、まとめだけを返す手伝いの AI
作業ごとの指示の順番
公式は、どの使い方(ターミナル・デスクトップアプリなど)でも使える指示の型として、次の順番を挙げています。指示の言葉はプロジェクトに合わせて変えます。例は日本語に言い換えています。
- 知らないコードを読み解く
- 「このコードの全体像を教えて」と大きく聞く
- 作りの考え方・主なデータ・ログイン(認証)の扱い方など、気になる所を順に聞く
- 探したい機能があるときは、関係するファイルを探させ、それらがどうつながっているか、たとえばログインの処理が画面からデータベースまでどう流れるかをたどらせる
- 不具合を直す
- 「テストを動かすとエラーが出る」とエラーを伝える
- 直し方の案をいくつか出させる
- 選んだ案で直させる
- 作り直す(リファクタリング)
- 古い書き方を使っている所を探させる
- 新しい書き方への直し方を提案させる
- 動きを変えないことを条件に直させる
- 直した所のテストを動かさせる
- テストを足す
- テストで確かめられていない所を探させる
- テストのひな形を足させる
- 境目の値など、思わぬ場合のテストを足させる
- 新しいテストを動かして、落ちたら直させる
- プルリクエストを作る:「この変更のプルリクエストを作って」とそのまま指示するか、変更をまとめさせる → 作らせる → 説明を足させる、と順に進めます
- 説明書き(ドキュメント)を足す:説明の無い所を探させる → 書き足させる → 例や背景を足させる → プロジェクトの決まりに合っているかを確かめさせる
テストについて公式は、Claude が今あるテストのファイルを見て、書き方・道具・確かめ方を合わせる、としています。
コード以外のフォルダでも使える
Claude Code は、どのフォルダでも動きます。メモをためたフォルダや、説明書きのフォルダ、markdown のファイルの集まりでも、コードと同じように探す・書き換える・整理する、ができます。Claude はファイルを使うたびに読み直すので、ほかのアプリで直した中身も、次に読むときには見えています。
画像を渡す
- 画像を会話に入れます。やり方は3つです
- Claude Code の画面に画像をドラッグして置く
- 画像をコピーして、ターミナルで使う版(CLI)に
Ctrl+Vで貼る(Windows と WSL ではAlt+V) - 画像の場所(パス)を書いて「この画像を見て」と指示する
- 「何が写っている?」「このエラーの画面の原因は?」「この見本に合わせた見た目を作って」のように指示します
1つの会話で、いくつもの画像を使えます。
@ でファイルやフォルダを指す
@のあとにファイルを書くと、そのファイルの中身がまるごと会話に入ります。Claude が読みに行くのを待たずに済みます- フォルダを指すと、中身ではなく、ファイルの一覧が入ります
- つないだ MCP サーバーの中のデータも、
@サーバー名:場所の形で指せます @を打つと候補が出ます。Enter か Tab で選び、もう一度 Enter で送ります@でファイルを指すと、そのファイルのフォルダと、上の階層のフォルダにある CLAUDE.md も読み込まれます
決まった時刻に動かす
どこで動かしたいかで、公式は4つの方法を挙げています。
- Routines:クラウド(最初の設定では Anthropic が管理)。パソコンの電源が切れていても動かしたい作業向け。時刻のほか、API の呼び出しや GitHub の出来事をきっかけにもできます
- デスクトップアプリのスケジュール済みタスク:自分のパソコン。手元のファイルや道具、まだコミットしていない変更を直接使う作業向け
- GitHub Actions:CI(変更のたびに自動で確かめる仕組み)の中。プルリクエストが出されたときなど、リポジトリの出来事に結びついた作業や、その仕組みの設定と一緒に置いておきたい定期の作業向け
/loop:いま開いている CLI のセッションの中。開いているあいだに、手早く様子を見る使い方向け。--resumeや--continueでセッションを続けると、決まった間隔で動く/loopのうち期限の切れていないものは戻ります
続ける・並べる・先に計画を見る
- 前の会話を続ける:Claude Code は会話をすべてパソコンに残します。CLI では
claude --continueで、そのフォルダの最後のセッションを続けます。claude --resumeか、セッションの中で/resumeを打つと、一覧から選べます - 同時に進める:
claude --worktree 名前で、ほかと切り離した作業場所でセッションを始めます。別のターミナルで別の名前を付けて同じように打つと、もう1つを同時に進められ、書き換えがぶつかりません。リポジトリにコミット(変更の記録)が1つ以上要ります - 書き換える前に計画を見る:Plan モードに切り替えると、Claude はファイルを読んで案を出し、あなたが認めるまで書き換えません。セッションの途中で
Shift+Tabを押し、下の表示が⏸ plan mode onになるまで切り替える方法もあります - 調べものを任せる:「サブエージェントで〇〇を調べて」と指示すると、サブエージェントが自分の記憶の中でファイルを読み、まとめだけを返します。いまの会話の記憶がファイルの中身で埋まるのを避けられます
- ほかのプログラムから使う:
claude -pで、1回だけ動かして結果を返させることもできます
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてあるコツとすすめだけを並べます。
- 読み解くとき:大きな質問から始めて、だんだん絞る。そのプロジェクトの書き方の決まりや、プロジェクトだけの言葉の一覧を聞くのもよい
- 探すとき:探しているものをはっきり書き、そのプロジェクトで使っている言葉で聞く
- 不具合のとき:再現させてスタックトレースを出すコマンドを伝える、再現の手順を書く、毎回起きるのか、ときどき起きるのかを伝える
- 作り直すとき:新しい書き方のよい点を説明させる。必要なら前との互換を保つよう指示する。小さく区切って、ひと区切りずつテストできるように進める
- テスト:何を確かめたいかを具体的に書く。見落としやすい場合を Claude に挙げさせる
- プルリクエスト:出す前に中身を見て、危ない点を Claude に挙げさせる
- 画像:言葉だと分かりにくいときに使う。エラーの画面・画面の設計・図を見せる
- 決まった時刻に動かす指示:途中で質問できないので、何ができたら成功か、結果をどうするかをはっきり書く
- Claude Code 自身のこと:「Claude Code はプルリクエストを作れる?」のように、機能や限界を Claude に聞けます。手元の版にかかわらず最新の公式の説明を読める、とあります。動きのある体験の講座は
/powerupで見られます
あわせて読む
公式のページ
- Common workflows(英語・原文)code.claude.com ↗
- 一般的なワークフロー(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の英語のページと日本語のページを開いて、作業ごとの順番・画像の渡し方・@ の使い方・決まった時刻に動かす4つの方法・続け方と並べ方を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。指示の例の英文そのものは載せず、短い日本語に言い換えました。ターミナルでの細かい操作(フォルダの移り方、プルリクエストに結びついたセッションの探し方、worktree の後片付け、claude -p の出力の形)、言語ごとのコードを読む道具(プラグイン)、大きなリポジトリでの設定、言語を丸ごと移すブログの案内、画像の番号を押して開く操作は、このページには載せていません。「スタックトレース」「テスト」「リファクタリング」「プルリクエスト」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。「不具合のとき」の「コマンド」は、用語集の Command(/名前 で呼ぶ指示)ではなく、パソコンに打つ命令の意味です。公式の日本語版は、決まった時刻に動かす節の書き出しに英語版に無い「長時間実行される」が入り、/loop の説明から「決まった間隔の」の条件が落ちていたため、英語版に合わせました。