Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- 会話をまたいで Claude に覚えさせる2つの仕組み、CLAUDE.md(あなたが書く)と自動メモリ(Claude が書く)の違い
- CLAUDE.md の置き場所・作り方と、公式がすすめている書き方
- 自動メモリが何を残し、どこに置かれ、どう見たり止めたりできるか
先に知っておく言葉
- セッション:Claude とのひとまとまりの会話。いまのフォルダに結びついていて、会話ごとに別々の記憶を持ちます
- コンテキストウィンドウ:その会話で Claude が覚えておける作業の記憶。会話・読んだファイル・CLAUDE.md・自動メモリなどが入ります
- CLAUDE.md:あなたが書く、Claude への決まりごとのファイル。セッションを始めるたびに読み込まれます
- 自動メモリ:あなたの直しや好みをもとに、Claude が自分用に書き残すメモ。git のリポジトリ(git で記録を取っているフォルダのまとまり)ごとに置かれます
- ルール:
.claude/rules/に置く、話題ごとに分けた決まりごとのファイル。CLAUDE.md と並んで読み込まれます - スキル:手順や知識をまとめたファイル。あなたが呼び出したときか、Claude が関係すると判断したときだけ読み込まれます
- フック:決まった時点(ファイルを書き換えたあと、など)で、必ず自動で動く処理
2つの仕組みの違い
セッションは毎回、まっさらな記憶から始まります。会話をまたいで知識を持ち越すのが、次の2つです。どちらも、会話の始めに読み込まれます。
- CLAUDE.md
- 書く人:あなた
- 中身:指示とルール
- 効く範囲:プロジェクト・あなた個人(全部のプロジェクト)・組織
- 読み込まれる時:毎回のセッション
- 自動メモリ
- 書く人:Claude
- 中身:学んだことや、くり返し出てくる傾向
- 効く範囲:git のリポジトリごと。同じリポジトリから作った別の作業場所(ワークツリー)でも共有されます
- 読み込まれる時:毎回のセッション。ただし目次のファイル(
MEMORY.md)の最初の200行か25KB の、先に来たほうまで
大事な注意:Claude はどちらも「参考にする情報」として扱い、必ず守る設定としては扱いません。Claude の判断に関係なく止めたい操作があるときは、フックを使うように、と公式は書いています。具体的で短い指示ほど、Claude は安定して従います。
CLAUDE.md の置き場所
読み込まれる順(広い範囲から狭い範囲へ)に並べます。見つかったファイルは上書きし合わず、全部つなげて読まれます。
- 自分用(全部のプロジェクト):
~/.claude/CLAUDE.md。あなただけに効きます - プロジェクト用:
./CLAUDE.mdか./.claude/CLAUDE.md。git に入れて、チームで共有します - 自分用(このプロジェクトだけ):
./CLAUDE.local.md。git に入れないよう、.gitignore(git に入れないファイルの一覧)に書き足します
このほか、組織の管理者が配る CLAUDE.md もあります。
Claude Code を動かしたフォルダと、その上にあるフォルダの CLAUDE.md は、始めるときに読み込まれます。下のフォルダにある CLAUDE.md は、Claude がそのフォルダのファイルを読んだときに読み込まれます。
デスクトップアプリとターミナルで使う版(CLI)は、プロジェクトの CLAUDE.md と CLAUDE.local.md をどちらも使います。
プロジェクトの CLAUDE.md を作る
/initと打ちます。Claude がフォルダの中身を調べて、組み立て・テストのコマンドや、見つけた決まりごとを書いた最初の CLAUDE.md を作ります。CLAUDE.md がもうあるときは、書き換えずに直し方を提案します- 中身を見て、Claude が自分では見つけられない指示を書き足します
- 読み込まれたかは、
/contextと打ち、Memory files の一覧で確かめます
公式がすすめる CLAUDE.md の書き方
- 確かめられるくらい具体的に:たとえば「コードをきちんと整える」ではなく「字下げは空白2つ」、「変更をテストする」ではなく「コミットの前に
npm testを動かす」 - 短く:1つのファイルで200行より短くするのが目安です。長いほど記憶を使い、従われにくくなります。コードの一部にだけ関係する指示は、ルールに移して、そのファイルを扱うときだけ読み込ませます
- まとまりごとに:見出しと箇条書きでまとめます。ぎっしり詰まった文より従いやすくなります
- 食い違いをなくす:2つの指示が食い違うと、Claude はどちらかを勝手に選ぶことがあります。ときどき見直して、古い指示や食い違う指示を消します
なお、4 MiB を超える CLAUDE.md は読み込まれず、飛ばされます。
自動メモリ
- 最初からオンです。あなたが何も書かなくても、Claude が作業しながら自分用のメモを残します
- 残すもの:次の4種類です
- あなたの役割・得意なこと・作業の好み
- あなたからの直しと、あなたが「それでよい」と認めたやり方
- 進行中の作業・期限・決めたことのうち、コードや git の記録からは分からないもの
- プロジェクトの外の情報のありか(課題の管理表など)
- 残さないもの:コードを見れば分かること(作りやファイルの場所など)と、CLAUDE.md にもう書いてあること
- 毎回何かを残すわけではありません。次の会話で役に立つかどうかで、Claude が決めます
- 置き場所:
~/.claude/projects/<project>/memory/です。目次のMEMORY.mdと、話題ごとのファイルが入ります。話題ごとのファイルは始めには読み込まれず、Claude が必要なときに読みます - このパソコンの中だけです。ほかのパソコンやクラウドの環境とは共有されません
- 画面に「Saved 2 memories」「Recalled 2 memories」のような表示が出たら、Claude がメモを書いたり読んだりしています
見る・直す・止める
/memoryと打つと、CLAUDE.md・CLAUDE.local.mdなどの一覧が出ます。選んだファイルが開きます(まだ無いファイルは作ってから開きます)- 同じ画面で、自動メモリを入れたり切ったり、そのフォルダを開いたりできます。この切り替えは、全部のプロジェクトに効くあなたの設定(
~/.claude/settings.json)に保存されます - 自動メモリのファイルはただの文章のファイルなので、いつでも読んだり、直したり、消したりできます
- 1つのプロジェクトだけで止めたいときは、そのプロジェクトの設定に
"autoMemoryEnabled": falseと書きます
覚えさせたいことの伝え方
- たとえば「npm ではなく、いつも pnpm を使って」のように覚えておくよう指示すると、Claude は自動メモリに残します
- CLAUDE.md に入れたいときは、「これを CLAUDE.md に足して」と指示するか、
/memoryから自分で書きます
守られないと思ったら
/contextの Memory files に、その CLAUDE.md が出ているか確かめます。出ていなければ、Claude には見えていません- 置き場所が、そのセッションで読み込まれる場所かを確かめます
- 指示をもっと具体的にし、CLAUDE.md どうしの食い違いを探します
- 「コミットの前に必ず」のように決まった時点で必ず動かしたいことは、フックにします
/compact(会話の要約)のあとも、プロジェクトのいちばん上の CLAUDE.md は読み直されます。会話の中だけで伝えた指示は消えることがあるので、ずっと守らせたいことは CLAUDE.md に書きます
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- CLAUDE.md に向くもの:コードの書き方の決まり、作業の流れ、プロジェクトの作り
- 自動メモリに向くもの:あなたの好み、Claude への直し、コードからは分からないプロジェクトの事情
- CLAUDE.md に書き足す時:
- 同じ間違いを Claude が2回くり返したとき
- コードの見直しで、Claude が前もって知っていればよかったことが見つかったとき
- 前の会話と同じ直しや説明を、また打っているとき
- 新しく入った人にも同じ説明が要るとき
- CLAUDE.md に入れないもの:何段階もある手順や、コードの一部にだけ関係することは、スキルかルールに移す
- 自分用の決まり:git に入れたくない、このプロジェクトだけの自分の好みは
CLAUDE.local.mdに書く
あわせて読む
公式のページ
- How Claude remembers your project(英語・原文)code.claude.com ↗
- Claude はプロジェクトをどのように記憶するか(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Use Claude Code Desktop の「Shared configuration」(デスクトップアプリでの説明)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式のメモリのページ(英語・日本語)、デスクトップアプリのページ、用語集を開いて、2つの仕組みの違い・CLAUDE.md の置き場所と読み込まれ方・自動メモリの読み込まれる量と置き場所・/memory でできることを突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式のページは約5万字あり、ほかのファイルを取り込む書き方(@ を使うもの)、ルールの細かい書き方(ファイルの場所で絞る書き方)、組織の管理者向けの CLAUDE.md の配り方、AGENTS.md(ほかの AI 用の指示ファイル)の扱い、自動メモリの置き場所を変える設定と環境変数、指示ファイルの点検(/doctor prompt-audit。Claude Code v2.1.283 以降)、サブエージェントの自動メモリは、このページには載せていません。「git のリポジトリ」「.gitignore」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。「ワークツリー」は、公式の用語集の Worktree isolation の説明に沿った言い換えです。英語版と日本語版で、/context で確かめられるものの書き方が少し違いました(英語版は「CLAUDE.md とルールのファイル」、日本語版は「実際に読み込まれたファイル」)。英語版に合わせています。