OpenAI の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、OpenAI が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- AGENTS.md に決まりごとを書いておくと、Codex が作業の前に読んでくれること
- すべての作業に効く置き場所と、プロジェクトのフォルダごとの置き場所、その読まれる順番
- 読まれないときや、思った決まりが効かないときに確かめること
先に知っておく言葉
- AGENTS.md:Codex にいつも守ってほしい決まりごとを書いておくファイル。リポジトリ(コードの置き場所)か、あなた個人用のどちらかに置きます
- Codex のホームフォルダ:Codex が自分の設定を置くフォルダ。ふつうは
~/.codex(~はあなたのホームフォルダ) - プロジェクトのいちばん上のフォルダ:多くの場合、Git(変更の記録を残す仕組み)で管理しているフォルダのいちばん上
- override:上書き。
AGENTS.override.mdという名前のファイルがあると、同じフォルダのAGENTS.mdの代わりにそちらが読まれます - config.toml:Codex の設定を書いておく、パソコンの中のファイル
- CLI:ターミナル(文字でコマンドを打つ画面)で使う版
Codex が読む順番
Codex は、起動するときに決まりごとをひとつながりにまとめます(1回の起動につき1回)。集め方は次のとおりです。
- あなた個人用(すべての作業に効く):Codex のホームフォルダで、
AGENTS.override.mdがあればそれを、無ければAGENTS.mdを読みます。この場所で使うのは、中身のある最初の1つだけです - プロジェクト用:プロジェクトのいちばん上のフォルダから、いま作業しているフォルダまで、1段ずつ下りながら探します。いちばん上が見つからないときは、いまのフォルダだけを見ます。各フォルダでは
AGENTS.override.md、AGENTS.md、設定で足した別の名前、の順に探し、1つのフォルダから読むのは1つまでです - まとめ方:上のフォルダから順に、空行をはさんでつなげます。いま作業しているフォルダに近いファイルほど後ろに来るので、前の決まりより優先されます
中身が空のファイルは飛ばします。合わせた大きさが上限(最初の設定では 32 KiB)に届くと、それ以上は足しません。上限に届くときは、上限を上げるか、決まりごとを下のフォルダに分けます。
すべての作業に効く決まりを書く
- Codex のホームフォルダ(
~/.codex)があることを確かめ、無ければ作ります - そこに
AGENTS.mdを作り、どのリポジトリでも守ってほしいことを書きます。公式の例は、JavaScript のファイルを直したら決まったテストを動かす、部品を入れるときに使う道具を決めておく、本番で使う部品を足す前に確認を取る、です - Codex を動かして、読まれているか確かめます(下の「読まれているか確かめる」)
元のファイルを消さずに、しばらくだけ個人用の決まりを差し替えたいときは、~/.codex/AGENTS.override.md を使います。消せば、元の AGENTS.md に戻ります。
プロジェクトごとの決まりを重ねる
- リポジトリのいちばん上に
AGENTS.mdを置き、そのプロジェクトの基本を書きます。個人用の決まりも、そのまま引き継がれます - 一部のフォルダだけ違う決まりが要るときは、そのフォルダに
AGENTS.override.mdを置きます。公式の例では、支払いの処理のフォルダに、テストの動かし方を変える決まりを置いています。同じフォルダにAGENTS.mdがあっても、override があればそちらは読まれません - そのフォルダで Codex を動かすと、個人用・リポジトリのいちばん上・そのフォルダの override、の順に読まれます
Codex は、いま作業しているフォルダで探すのをやめます。なので、上書きの決まりは、その決まりを使う作業のなるべく近くに置きます。
別の名前のファイルを使う
リポジトリに、もう別の名前の決まりごとのファイルがあるときは(たとえば TEAM_GUIDE.md)、config.toml の project_doc_fallback_filenames に名前を足します。同じファイルの project_doc_max_bytes で、上限の大きさも変えられます。書いたら Codex を起動し直すか、新しく動かし直すと、設定が読み込まれます。一覧に無い名前のファイルは、決まりごととしては読まれません。
GitHub でのコードの点検の決まり
GitHub で Codex にコードを点検させるときは、AGENTS.md に ## Code Review Rules という節を作り、点検の決まりを書けます。点検させたいコードにいちばん近い AGENTS.md に置き、リポジトリ全体の決まりはいちばん上に、一部の決まりは下のフォルダのファイルに分けます。
読まれているか確かめる
公式の確かめ方は、CLI で Codex を動かすものです。
- リポジトリのいちばん上で、いまの決まりごとをまとめて答えるように指示します。個人用とプロジェクト用の決まりが、優先の順に返ってくるはずです
- 下のフォルダを指定して、効いている決まりのファイルを答えるように指示すると、上書きが効いているか確かめられます
- 決まりが古いままに見えるときは、そのフォルダで Codex を起動し直します。Codex は起動のたびにまとめ直すので、手で消す控え(キャッシュ)はありません
うまく読まれないとき
- 何も読まれない:思ったリポジトリで動かしているかを確かめます。中身が空のファイルは読まれません
- 違う決まりが効く:上のフォルダや Codex のホームフォルダに
AGENTS.override.mdが無いかを見ます。名前を変えるか消すと、ふつうのファイルに戻ります - 別の名前のファイルが読まれない:
project_doc_fallback_filenamesの名前の書き間違いを確かめ、Codex を起動し直します - 途中で切れる:
project_doc_max_bytesを上げるか、大きなファイルを下のフォルダに分けます - 別のホームフォルダを見ている:
CODEX_HOMEという設定がふつうでない場所を指していると、あなたが書いたのとは別のホームフォルダが使われます
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- どのリポジトリでも同じ前提で始める:個人用の決まりと、プロジェクトごとの決まりを重ねておくと、どのリポジトリを開いても、毎回同じ前提で作業を始められる、としています
- 上書きは近くに:一部のチームや作業だけ違う決まりが要るときは、そのフォルダに上書きのファイルを置きます
- 点検の決まりは短く:GitHub でのコードの点検の決まりは短くまとめ、見つけてほしいことと、安全なやり方や例外を書きます。書き方のそろえ方や決まりの機械的な点検は、自動で確かめる仕組み(CI)に任せます
- 会話での指示と組み合わせる:公式は次に読むものとして、指示の書き方のページ(Prompting)を挙げています
あわせて読む
公式のページ
- Custom instructions with AGENTS.md(AGENTS.md での決まりごと、英語。公式の日本語版はありません)learn.chatgpt.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の Custom instructions with AGENTS.md のページ(英語)を開いて、読む順番・ファイルの名前・上限の大きさ(32 KiB)・設定の名前を1つずつ突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式のページの手順は CLI を使う書き方で、確かめるためのコマンドそのもの、作業の記録(ログ)から読まれたファイルを調べる方法、CODEX_HOME を変えて別の設定で動かす方法、公式が次に読むものとして挙げている AGENTS.md の公式サイト(agents.md)の案内は載せていません。公式のページには、デスクトップアプリでの確かめ方は書かれていませんでした。「Codex のホームフォルダ」「プロジェクトのいちばん上のフォルダ」「override」「リポジトリ」「CI」の言い換えは、公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。「CLI」は、公式の用語集の Codex CLI に沿って言い換えました。