OpenAI の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、OpenAI が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- 手順の多い作業を任せるときの指示の組み立て方(ほしい結果・守ること・終わりの確かめ方)
/goalで始める Goal mode の使い方と、途中で止める・直す・やめるやり方- いくつかの作業を同時に進めるときと、手元のパソコンで長く動かすときの注意
先に知っておく言葉
- タスク(task):ChatGPT や Codex が目指してこなす、はっきりした仕事(不具合の直し・文書づくり・調べものなど)
- Goal mode:
/goalで始める、ゴールを決めて長い作業を進めさせる使い方 /で始まるコマンド:入力欄に/から打って、Codex の動きを切り替える命令- サンドボックス:Codex が動かすコマンドが触れたり書き換えたりできる範囲の囲い
- 承認の決まり(approval policy):Codex がどの操作の前に聞かなければならないかの決まり
- 自動の承認の点検(automatic approval review):承認の求めのうち対象になるものを、進める前にモデルが点検する仕組み
- Worktree:同じリポジトリ(コードの置き場所)の別の写しの中で、変更を分けて作業する使い方
長い作業の指示の組み立て方
何段階にもなりそうな作業は、ほしい結果・守ること・どうなったら終わりかを、はっきり書いて指示します。関係する作業は同じ会話の中で続けます。同じ会話なら、ChatGPT が同じ手がかりを使って、次に何をするかと、もう終わったかを判断できるためです。
ChatGPT が自分で進み具合を確かめられるように、当てはまるものは次の3つを入れます。
- 結果(Outcome):してほしい作業だけでなく、ほしい仕上がりを書きます
- 守ること(Constraints):使う道具、超えてはいけない範囲、合わせる条件、避けたいやり方を書きます
- 確かめ方(Verification):終わったと示せるテスト・測り方・見る基準を書きます
公式の例は、JavaScript で書かれたプログラム一式を TypeScript に移すときに、今の動きを変えない・厳しい設定で any という書き方を使わずに通す・テストを全部通す、という条件を付ける指示です。
Goal mode で始める(デスクトップアプリ)
- 入力欄で
/goalを使って Goal mode を始めます。ゴールとして書いた文は、最初の指示であり、終わったかを決める基準にもなります - ほしい結果がまだはっきりしないときは、先に
/planを使います。ChatGPT に自分への聞き取りをさせ、守ることを洗い出してもらい、成功を測れる基準の付いたゴールにまとめさせてから、/goalで始めます
/goal は、Codex CLI と IDE 拡張機能(プログラムを書く道具に組み込む版)でも使えます。CLI は対話して使う画面で、IDE 拡張機能は開いている作業フォルダに対して始まります。
動いている間に向きを変える(デスクトップアプリ)
- 入力欄の上に、ゴールの進み具合の行が出ます。ここで、止める・再開する・ゴールを直す・ゴールを消す、ができます
- ゴールが動いている間も、続けてメッセージを送って、手がかりを足したり守ることを変えたりできます
- 本筋の会話を止めずに、ここまでのまとめや説明がほしいときは、脇の会話(side chat)を使います
- ネットにつながらなくなりそうなときは、その前にゴールを止め、続けてよくなったら再開します
ゴールを始めても、ChatGPT に許す範囲は広がりません。サンドボックスと承認の決まりはそのままで、判断が要るところでは止まります。自動の承認の点検を使っている場合は、別の点検役が対象の求めを見ますが、そのときも許す範囲は広がりません。
いくつかの作業を同時に進める
- 会話ごとに、手がかり・メッセージ・結果・ゴールは別々です。会話を同時に動かせます
- ただし、2つの会話に同じファイルを書き換えさせないようにします。プログラムづくりの会話を並べるときは、Worktree で会話ごとに別の写しを使います
- 手元のパソコンで動かすときは、設定の Prevent sleep while running をオンにすると、Mac が眠らずに動き続けます
Web 版の ChatGPT で長い作業をするときは、ChatGPT Work を使い、ほしい結果・守ること・見る基準を指示にそのまま書きます。同じ会話で続けて手がかりを足したり、守ることを変えたり、進み具合を聞いたりします。互いに関係しない作業は別の会話で同時に進め、2つの作業に同じつないだ情報源を書き換えさせないようにします。関係する会話と資料は、プロジェクトにまとめておきます。
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- 指示に入れるもの:手順の多い作業では、ほしい結果・守ること・終わりの決め方をはっきり書く。関係する作業は同じ会話にまとめる
- ゴールが決まらないとき:先に
/planで聞き取りと条件の洗い出しをさせ、測れる基準の付いたゴールにしてから/goalで始める - 進み具合を知りたいとき:デスクトップアプリでは、本筋を止めないよう、脇の会話(side chat)でまとめや説明を求める
- つながりが切れそうなとき:前もってゴールを止め、あとで再開する
- 作業を並べるとき:同じファイルを2つの会話に書き換えさせない。プログラムづくりなら Worktree で写しを分ける
- 手が要るときや見てほしいときに気づく:デスクトップアプリでは、Pets(画面に浮かんで会話の様子を見せるペット)か、パソコンの通知を使う
あわせて読む
公式のページ
- Long-running work(長い作業、英語。公式の日本語版はありません)learn.chatgpt.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、上の公式ページ(英語)を開いて、/goal と /plan の使い方、ゴールに入れる3つのもの、進み具合の行でできること、設定の名前を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。CLI と IDE 拡張機能それぞれでの向きの変え方の細かい違い(IDE では作業フォルダを使える状態にしておくこと など)は、デスクトップアプリで任せる使い方に要らないため短くしています。Pets の選び方や見方は公式の Pets のページに、Goal mode の指示の書き方は公式の Prompting のページにあります。「Goal mode」「脇の会話(side chat)」「Pets」の言い換えは、公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。「/ で始まるコマンド」は、公式の用語集の Slash command(CLI の作業を操作する、/ で始まるコマンド)を、デスクトップアプリと IDE 拡張機能にも広げて使っています。