Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- アーティファクトが何で、公式がどんな場面に向くとしているか
- 作る・直す・探し直す・人と共有するときの手順と、契約ごとに共有できる相手
- 使える条件と、1枚のページにできないこと
先に知っておく言葉
- アーティファクト:Claude Code がセッションの中から、claude.ai の自分だけの URL に公開する、動きのある Web ページ。ターミナルの文字を読む代わりに目で見たり、人に見せたりするためのものです
- セッション:Claude との一続きの会話
- CLI:ターミナルに文字を打って使う版の Claude Code
- Plan:ファイルを変えずに、調べて進め方の案を出す権限モード
- Auto:あなたの代わりに別の AI(分類器)が操作を見て、多くの操作を聞かずに進める権限モード
- コネクタ:claude.ai のアカウントに足した、外のサービスとつなぐ仕組み(MCP サーバー)
- トークン:AI が文章を扱うときの単位
アーティファクトとは
- 作業の結果を、1枚の独立したページにしたものです。裏で動く仕組み(バックエンド)は持たず、いくつものページに分かれたサイトにはできません。裏の仕組みがある社内の道具を置きたいときは、自分で用意した場所に置くように、とあります
- 公開したページは、セッションが作業を続けると同じ URL のまま中身が新しくなります
作る
- 見て分かるほうがよいもの(注釈付きの変更の差分・グラフ・比べたい案など)を作るよう指示します。「アーティファクト」という名前を出すか、欲しい見た目をふつうの言葉で伝えます。ページに向く出力なら、Claude が自分から公開することもあります
- Claude は、場所を指定しなければ、プロジェクトの外の一時的なフォルダに HTML か Markdown のファイルを書いてから公開します
- 初めて公開すると URL が表示され、ブラウザーで新しいページが開きます。ターミナルでは
Ctrl+]で、そのセッションの最新のアーティファクトをいつでも開き直せます
公開の前の確認は、次のとおりです。
- Plan 以外:あなたが打った指示に応じて作る新しいアーティファクトは、確認なしで公開されます。ただし、ページにコネクタの呼び出しやファイルのダウンロードを持たせる公開は別です
- Plan:アーティファクトごとに、最初の公開の前に聞かれます
- 誰でも見られるように共有したあと:変える前に、会話ごとに1回、承認を求められます。Auto では分類器が変更を見ます
題名と絵文字は Claude が選びます。決めたいときは指示します。Claude が「公開できない」と答えたり、リンクを出さずに手元の HTML ファイルを書いたりしたときは、そのセッションでは使えない状態です。下の「使える条件」を確かめます。
直す・探し直す
- 直す:ページを直すよう指示します。長い作業なら、進むたびに公開し直させることもできます。同じ URL に公開し直され、ページを開いている人の画面もその場で新しくなります
- 版:公開するたびに版が残ります。ページ上部の Share から、見る人に見せる版を選べます
- 別のセッションから直す:URL を Claude に渡すか、
/artifactsで今のセッションに添付します。どちらもしないと、新しいアーティファクトが別に作られます - 探し直す:
/artifacts(Claude Code の 2.1.208 以降)で、自分のものと共有されたものの一覧が出ます。選んでoでブラウザーで開く、cでリンクを写す、Enterで今のセッションに添付します(2.1.216 より前の版では、Enterでブラウザーが開きます)。claude.ai のアカウントから一覧を読むので、新しいセッションでも使えます
共有する
新しいアーティファクトは、あなただけが見られます。共有するときは、ブラウザーでページを開き、上部の Share を使います。共有できる相手は契約で違います。
- 組織の中:Team と Enterprise の契約で、組織の特定の人か全員に見せられます。見る人は、組織のメンバーとして claude.ai にサインインします
- 誰でも:サインイン無しで誰でも開けるリンクにできます。Team と Enterprise では、組織の Owner(管理者)が許可するまで使えません
- 一緒に直してもらう:Team と Enterprise では、共有の画面で相手の役割を viewer から editor に替えると、相手も Claude に URL を渡して直せます
- コメント(Claude Code の 2.1.221 以降):組織の中で共有すると、相手がページにコメントを残せます。URL を渡して、コメントを読ませたり、コメントに沿ってページを直させたりできます。Claude が返事をできるのは、編集できる人が Send to Claude か
@claudeで Claude に送ったスレッドだけです
人から共有されたアーティファクトも、URL を渡せば Claude に読ませられます。このとき Claude が読むのはページそのものではなく要約で(ページの元の全文は手元のファイルにも保存され、正確な中身が要るときは Claude がそれを開きます)、ページに書き込まれた指示は、そのまま渡されずに「こういう指示が書かれている」という報告の形で伝わります。
開くたびに最新のデータを出す
- ページから、見るたびにコネクタを呼び出して、今のデータを出せます。Pro・Max・Team・Enterprise の契約で、Claude Code の 2.1.209 以降が必要です
- 呼べるのは claude.ai のアカウントのコネクタだけです。手元で設定したもの(
.mcp.jsonのサーバーなど)は、ページを作る間のデータ集めには使えますが、公開したページからは呼べません - コネクタは見る人のアカウントで呼ばれます。見る人ごとに、最初の呼び出しの前に許可を聞かれ、人によって見えるデータが違うこともあります
1枚のページにできないこと
- 外から読み込めるのは、Google Fonts の書体と、決まった5つの CDN(ライブラリを配る場所)のスクリプトだけです。画像はページに埋め込みます
- 見る人を見分けるログインの仕組みは持てません
- ページが自分でダウンロードを始めることはできません。ファイルを保存させたいときは、ダウンロードの機能を付けて作るよう指示します。この機能は claude.ai がアカウントごとに有効にするもので、Claude は使えるかを確かめてから作ります(たとえば、表を CSV で落とすボタン)
- 公開できるファイルは
.html・.htm・.mdで、文字コードは UTF-8 など。表示したページの大きさは 16 MiB までです
使える条件
次をすべて満たすときに使えます。
- 契約:Pro・Max・Team・Enterprise。Team と Enterprise は最初から使えますが、Owner が組織で止めることができます
- サインイン:claude.ai のアカウントで入っていること(CLI やデスクトップアプリで
/login)。API キー・ゲートウェイの鍵・クラウド事業者の認証で入ったセッションでは公開できません - 使い方:Anthropic の API から直接使っていること。Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry では使えません
- 組織:顧客管理の暗号鍵(CMEK)・HIPAA・Zero Data Retention を組織で有効にしていないこと
- 入口:Claude Code の CLI か、デスクトップアプリの 1.13576.0 以降
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・すすめだけを並べます。
- 向く場面:ターミナルの文字では伝わりにくく、1行ずつ読むより見て触ったほうが分かるもの
- 公式の例:変更の差分に注釈を付けて、見直す人を案内する/集めたデータでダッシュボードを作る/デザインや作り方の案をいくつも並べる/長い作業の調べの経過を書き足していく/出力を Slack に貼る代わりにリンクを送る/コネクタで開くたびに最新になる状況の一覧を作る
- 作れるものの型:変更を説明する/案を比べる(レイアウト・文言・API の形・作業の計画)/スライダーや切り替えで値をその場で試す/ページで決めたことを、ターミナルに貼れる文として写すボタンを付けて、結果をセッションに戻す/長い作業をチェックリストにして、進むたびに印を付けさせる
- コネクタのページを共有するとき:見る人がコネクタをつないでいないと、その部分は空になります。それぞれの部分に、要るコネクタの名前を書いた代わりの文を入れるよう指示するのが、公式のすすめです
- 見た目を揃える:色・書体・余白の決まりを、プロジェクトの CLAUDE.md やテーマのファイルに書いておくと、Claude が見つけて合わせます。あなたの指示がいちばん優先され、次にその決まり、最後に Claude 自身の選び方です
- トークンを抑える:飾ったページは、同じ中身を文字で出すより多くのトークンを使います。図は画像を埋め込まず SVG や HTML で描く、要らない動きを省く、大きなデータは全部載せずにまとめる、が公式のすすめです
- テンプレートから始める(ベータ):スライド(Claude Slides)・デザイン(Claude Design)・人が読んで直す文書(Claude Docs)を、claude.ai のテンプレートから作れます。Pro・Max・Team では最初から使え、Enterprise では Owner が有効にします。スライドとデザインは、Claude Code の 2.1.265 以降で
/slides・/designからも始められます
あわせて読む
公式のページ
- Share session output as artifacts(英語・原文)code.claude.com ↗
- セッション出力をアーティファクトとして共有する(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。「アーティファクト」「セッション」「Plan」「Auto」「コネクタ」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式のアーティファクトのページ(英語・日本語)と用語集を開いて、作り方・公開の前の確認・共有できる相手・使える条件・ページの制約を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式のページは約3万7千字あり、コメントに Claude が自分で返事をする仕組みの細かい動き(権限モードごとの違い・止め方・1時間あたりの上限)、機能の切り替え情報の取得(feature-flag fetching)を切ったときの扱い、Remote Control から指示したときのブラウザーの開き方、ブラウザーが自動で開かないようにする環境変数、自分のセッションで使わないようにする方法(/config・設定ファイル・環境変数・許可のルール)、組織の管理者向けの設定(公開共有・保存期間・監査の記録・通信の許可・Compliance API)、テンプレートの組織ごとの設定、Claude Tag や Agent SDK での扱いは、このページには載せていません。「CLI」「トークン」「CDN」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。公式の英語版と日本語版で、内容に違いはありませんでした。