Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- クラウドセッションの仕組みと、使える契約、自分のパソコンで動かす場合との違い
- はじめに GitHub をつなぐ準備と、ブラウザーから作業を指示する手順
- 終わった作業の見直し方(差分・プルリクエスト)と、使うときの制限
先に知っておく言葉
- クラウドセッション:自分のパソコンではなくクラウドの上で動く Claude Code のセッション。ノートパソコンを閉じても動き続けます
- セッション:Claude Code との1つの会話。会話ごとに、別々の作業の記憶を持ちます
- リポジトリ:プログラム一式と、その変更の記録を入れておく場所
- GitHub:リポジトリをインターネット上に預けておくサービス
- 仮想マシン(VM):クラウドの中に作る、ほかと切り離したコンピューター
- ブランチ:元のプログラムを崩さずに変更を進めるための、リポジトリの中の枝分かれ
- 権限モード:Claude が、あなたに聞かずにどこまで進めてよいかの設定
- 差分(diff):変更の前と後の違い
- プルリクエスト(PR):ブランチの変更を、元のプログラムに取り込むよう出す申し出
- CI:変更を送るたびに、テストなどを自動で動かす仕組み
- worktree:同じリポジトリを別のフォルダに分けて、作業どうしがぶつからないようにする仕組み
クラウドセッションの仕組み
- Claude Code を、自分のパソコンではなくクラウドの上で動かします。既定では Anthropic が管理する場所で動きます。組織が自前で用意した場所に回される場合もあります
- GitHub のリポジトリを、切り離した仮想マシンに写し、そこで変更して、ブランチを GitHub に送ります
- ノートパソコンを閉じても動き続け、ほかの端末から様子を見たり、指示を足したりできます。ブラウザーのタブを閉じても止まらず、いまの作業が終わるまで続けてから待ちの状態になります
- 始める場所:ブラウザーの claude.ai/code(Claude Code on the web とも呼びます)、Claude のスマホアプリの Code タブ、デスクトップアプリで Local ではなく Cloud を選んだとき、ターミナルの
claude --cloud - 使える契約:Pro・Max・Team。Enterprise は、premium の席か Chat + Claude Code の席を持つ人だけです。Zero Data Retention(データを残さない設定)を有効にした組織では使えません
自分のパソコンで動かす場合との違い
- クラウドセッション:動く場所はクラウドの仮想マシン。パソコンの設定は使わず、リポジトリだけを使います。GitHub が要ります(ターミナルの
claude --cloudでは、手元のリポジトリをまとめて送る方法もあります)。接続を切っても動き続けます。選べる権限モードは Accept edits・Plan・Auto です - パソコンで動かすセッション:自分のパソコンで動き、その設定を使います。GitHub は要りません。接続を切ると続きません
- Remote Control を使うセッション:自分のパソコンで動き、claude.ai やスマホアプリからも話しかけられます。続くのは、パソコンでセッションが開いている間です
はじめての準備:GitHub をつなぐ
GitHub をつなぐのは最初の1回だけです。
- claude.ai/code を開き、claude.ai のアカウントでサインインします
- GitHub をつなぐ案内が出るので、移った先の GitHub の画面で許可します。今ある GitHub のリポジトリで動くので、新しく始めるときは先に GitHub で空のリポジトリを作ります
- 公開されているリポジトリなら、どれでも写せます。非公開のリポジトリで作業させるには、その持ち主のアカウントか組織に Claude GitHub App を入れます。組織では、組織の持ち主の承認が要る場合があります。この段で Claude GitHub App を入れるよう案内が出て、あとで入れたいときは Skip を押します
- 作業場所の設定(クラウド環境)を用意します。セッション中にどこまでネットにつなぐかや、始めに何を動かすかを決めておく設定です
- Pro・Max:Default という名前で自動で作られます
- Team・Enterprise:Create your first cloud environment の画面が出ます。名前とネットへのつなぎ方はそのままにして Create & finish を押します。組織の Owner が Quick web setup をオンにしていれば、Default が自動で作られます
- Default のつなぎ方は Trusted で、よく使う部品の置き場など、許された所にだけつながります。はじめは Default のままで使えます
Team・Enterprise では、組織の Owner が Admin settings > Connectors で GitHub のコネクタをオンにするまで、Sign in with GitHub の段に進めません。
作業を指示する
- 入力欄の下でリポジトリを選びます(claude.ai/code か、スマホアプリの Code タブ)。始めるブランチも変えられます。いくつかのリポジトリを足して、1つのセッションで扱うこともできます
- 入力欄の横で権限モードを選びます。作業の途中でも変えられます
- Auto:あなたに聞く代わりに、別の AI が Claude の操作を見ます。組織が許していて、選んだモデルが対応しているときだけ出ます
- Accept edits:止まって許可を求めずに変更し、ブランチを送ります
- Plan:進め方の案を出し、あなたが認めるまでファイルを変えません
- Manual と Bypass permissions は、クラウドセッションにはありません
- してほしいことを書いて Enter を押します
指示したあと、Claude はコードを調べて変更し、テストを動かして確かめ、区切りがつくとブランチを GitHub に送ります。途中で見ながら指示を足すことも、離れて終わってから戻ることもできます。作業ごとに別のセッションと別のブランチになるので、1つ目が終わるのを待たずに次を始められます。
終わった作業を見直す
+42 -18のような、増えた行と減った行の表示を選ぶと、差分の画面が開きます。比べる相手は、既定では作業を始めたブランチです。Compare against で別のブランチに変えられます- 差分の行を選んで意見を書き、Enter を押します。意見はためておかれ、次のメッセージと一緒に Claude に届きます
- よければ、差分の画面の上の Create PR を選びます。下書きとして作ることもできます
- PR を作ったあともセッションは続きます。CI の失敗やレビューの意見を貼り付けて、直すよう指示できます。Claude GitHub App を入れたリポジトリでは、Auto-fix をオンにすると、CI の失敗やレビューの意見を Claude が見張り、直し方がはっきりしていれば直して送ります
使うときの条件と制限
- 使用量:あなたのアカウントでの、ほかの Claude・Claude Code の利用と上限を分け合います。並べて動かすと、そのぶん多く使います。クラウドの仮想マシンに別の料金はかかりません
- しばらく使わないと止まる:仮想マシンは片付けられます。claude.ai/code から開き直すと、会話の履歴を戻した新しい仮想マシンで続きます。裏で動いていた作業は戻りません
- 使えないコマンド:
/clearは使えないので、サイドバーから新しいセッションを始めます。/pluginや/resumeのような、ターミナルの画面だけで動くコマンドも使えません - GitHub が要る:リポジトリを写すのも、PR を作るのも GitHub が前提です。GitHub 以外のリポジトリは、ターミナルで
CCR_FORCE_BUNDLE=1を付けてclaude --cloudを動かすと、まとめて送れます。ただし、結果をそこへ送り返すことはできません - 共有:Pro・Max の公開範囲は Private と Public で、Public は claude.ai にログインしている人なら誰でも見られます。非公開のリポジトリのコードや、パスワードなどの認証情報が入っていることがあるので、共有の前に中身を確かめるように、とあります。Team・Enterprise は Private と Team です
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- いくつもの作業を同時に:worktree を自分で管理しなくても、作業ごとに別のセッションと別のブランチで進められます
- 手元に無いリポジトリ:毎回新しく写すので、パソコンに置いておく必要がありません
- 何度も口を出さなくてよい作業:はっきり決めた作業を渡し、ほかのことをして、終わったら結果を見ます
- コードについての質問や調べもの:手元に写さずに、仕組みや機能の作られ方をたどれます
- 向かない作業:パソコンの設定・道具・環境が要る作業は、パソコンで動かすか Remote Control のほうが合う、とあります
- 指示の書き方:「テストを直して」ではなく、ファイルや関数の名前を書く。エラーの出力があれば貼る。困っている症状だけでなく、どう動いてほしいかを書く
あわせて読む
- Remote Control:パソコンで動いている作業を、ほかの端末から続ける
- モバイル(Claude Code on mobile):スマホで Claude Code を使う
- 権限モード(Permission mode):Claude に聞かずに進めさせる範囲と、切り替え方
- 並列セッション(Parallel sessions)と worktree:いくつもの作業を同時に進める
公式のページ
- Get started with Claude Code in the cloud(英語・原文)code.claude.com ↗
- Claude Code をクラウドで始める(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Use Claude Code in the cloud(英語・原文)code.claude.com ↗
- クラウドで Claude Code を使用する(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の2つのページ(英語・日本語)と用語集を開いて、使える契約、手元で動かす場合との違い、GitHub のつなぎ方、作業の指示から PR までの手順、制限を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。公式の2つのページは合わせて約6万字あり、ターミナルからの操作(GitHub CLI を使う /web-setup、claude --cloud でのリポジトリの送り方と制限、--teleport でクラウドの作業を手元に引き取る方法)、URL に指示を入れて開く方法、セッションの削除とアーカイブ、組織の管理者向けの設定、組織が自前で用意する環境、仮想マシンの中の仕組みと安全の詳しい説明、コマンドごとの対応の細かい違い、うまくいかないときの対処は、このページには載せていません。「セッション」「クラウドセッション」「権限モード」は公式の用語集の説明に沿った言い換えで、「worktree」は用語集の Worktree isolation の説明に沿っています。「リポジトリ」「GitHub」「仮想マシン」「ブランチ」「差分」「プルリクエスト」「CI」「クラウド環境」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです(クラウド環境は公式のページの説明に沿っています)。公式の日本語版のクイックスタートは、冒頭で動く場所を「Anthropic が管理するクラウド」と書き、英語版の「既定では」が抜けていたため、英語版に合わせました(同じページの表と、クラウドで使うページの日本語版には「デフォルト」の断りがあります)。