Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- MCP でつなぐと Claude Code に何ができるようになるか、公式が挙げる例
- デスクトップアプリ(コネクタ)と、ターミナルで使う版(CLI)での、つなぎ方と確かめ方
- つないだ設定が使える範囲と、つながらないときに確かめること
先に知っておく言葉
- MCP(Model Context Protocol):AI の道具を、外のデータやサービスにつなぐための公開された決まり
- MCP サーバー:MCP の決まりで、Claude に道具などを渡すプログラム。自分のパソコンで動くものと、ネットの向こうでサービスとして動くものがあります
- コネクタ(Connector):claude.ai のアカウントのほうに足した MCP サーバー。デスクトップアプリでは、画面から設定できる MCP サーバーのこともこう呼びます
- SSH・WSL・クラウドのセッション:別のパソコンにつないで動かすセッション/Windows の中の Linux の環境で動かすセッション/あなたのパソコンでなくクラウドの機械の上で動くセッション
- プロンプトインジェクション:ファイルやウェブページ、道具の結果に紛れ込ませた悪意のある指示で、あなたが指示してもいない動きへ Claude を誘い込もうとするもの
- コンテキストウィンドウ:そのセッションの作業の記憶。会話・読んだファイル・道具の結果などが入ります
MCP でできること
- Claude Code は、もとから持っている道具に加えて、MCP サーバーがくれる道具を使えるようになります。公式は、たとえば課題管理の道具を検索する、データベースに問い合わせる、ウェブブラウザを動かす、を挙げています
- つないだあとは、ふつうはサーバーの名前を指示に書かなくても、Claude が合う道具を自分で選びます
- MCP サーバーの道具を使ったときは、Claude の出力の中の道具の呼び出しに、サーバーの名前が付きます。Claude がもとから知っていることでなく、そのサーバーから答えたと分かります
デスクトップアプリでつなぐ(コネクタ)
- 自分のパソコンか SSH のセッションで、入力欄の横の + ボタンを押し、Connectors を選びます。たとえば Google Calendar・Slack・GitHub・Linear・Notion などを足せます。セッションを始める前でも、途中でも足せます
- あとから管理・切断するときは、デスクトップアプリの Settings → Connectors か、Connectors のメニューの Manage connectors を使います
- + ボタンは、クラウドのセッションと WSL のセッションでは使えません
- どのコネクタがつながっているかは、Claude に聞けば分かります
- Connectors の一覧に無いサービスは、設定ファイルに MCP サーバーを足します(公式は、詳しい説明のページの足し方を案内しています。下の CLI での足し方がそれにあたります)。デスクトップアプリと CLI は、
~/.claude.jsonと.mcp.jsonの MCP サーバーの設定を共通で読みます
claude.ai でつないだコネクタ:claude.ai/customize/connectors で足したコネクタは、Claude Code に claude.ai のアカウントでログインしていれば、自動で使えます。Team と Enterprise の契約では、足せるのは管理者だけです。読み込まれるのは claude.ai の契約でログインしているときだけで、API キーを使っている場合や、Amazon Bedrock などを通して使っている場合は読み込まれません。
ターミナルで使う版(CLI)でつなぐ
公式は、Claude Code の説明書を検索できるサーバー(サインインが要らない)で、最初の1つを試す手順を挙げています。
- 足す:
claudeのセッションの中ではなく、ターミナルでclaude mcp add --transport http claude-code-docs code.claude.com ↗と打ちます。--transport httpは URL の先にあるサーバーという意味、claude-code-docsは自分で付ける名前です - 確かめる:
claude mcp listと打ちます。✔ Connectedなら使えます。! Needs authenticationはブラウザでのサインインなどの認証が要る、✘ Failed to connectは応答が無い、という意味です - 使う:
claudeで始めて、サーバーの名前を出して調べものを指示します。初めて呼ぶときに許可を求められたら、認めます - 外す(試し終わったら):
claude mcp remove claude-code-docs
- サインインの要るサービス(たとえば Sentry・Linear・Notion):同じように URL で足したあと、セッションの中で
/mcpを開き、そのサーバーを選んで Authenticate を選びます。ブラウザでサービスのサインインの画面が開くので、そこで接続を認めます - 自分のパソコンで動くサーバー:たとえばブラウザを動かす Playwright のサーバーは、
claude mcp add playwright -- npx -y @playwright/mcp@latestで足します。Node.js 18 以降が要ります。最初の確かめでは、ダウンロードのあいだ✘ Failed to connectと出ることがあるので、少し待ってからもう一度確かめます
つないだ設定が使える範囲
CLI で足すときに、3つの範囲から選びます。範囲はあとから変えられないので、変えるときはいったん外して足し直します。
- local(何も付けないとき):あなただけ、そのプロジェクトだけ。
~/.claude.jsonに入ります - project(
--scope project):プロジェクトの.mcp.jsonに入り、そのプロジェクトを手元に写した人みんなが使えます。対話の画面では、初めてそのサーバーを見たときに、Claude Code が使ってよいかを確かめます - user(
--scope user):あなただけ、すべてのプロジェクトで。~/.claude.jsonに入ります
つながらないとき
まず、セッションの中なら /mcp、ターミナルなら claude mcp list で状態を見ます。
- サーバーが1つも無いと出る:別のプロジェクトで足した可能性があります(local の範囲は、足したプロジェクトに結び付きます)。いまのプロジェクトで足し直すか、
--scope userで足します。設定ファイルの場所違いのこともあります。正しい置き場所は~/.claude.jsonとプロジェクトの.mcp.jsonです(~/.claude/mcp.jsonなどは読まれません) - 起動で時間切れになる:起動の待ち時間は、何もしなければ30秒です。
MCP_TIMEOUTという環境変数(起動するときに渡す設定)で、ミリ秒の単位で延ばせます - つながったのに道具が出ない:多くの場合、API キーのような、サーバーに渡す値が足りていません。サーバーの説明書を見て、足すときに
--envで渡します .mcp.jsonを書き換えても変わらない:始めるときに読む決まりなので、セッションを始め直します- サインインできない・ブラウザが開かない:
/mcpでもう一度 Authenticate を選びます。ブラウザが開かなければ、ターミナルに出た URL を自分で開きます
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- つなぎどき:課題管理や監視の画面など、ほかの道具からチャットにデータを写しているとき。つなげば、写したものからでなく、Claude がそのシステムを直接読んで動けます
- 指示の例:課題管理(JIRA)に書かれた機能を作って GitHub に変更の取り込みの依頼(プルリクエスト)を出す/Sentry や Statsig で機能の使われ方を見る/PostgreSQL のデータベースに問い合わせる/Slack に上がった Figma の新しいデザインに合わせてメールの型を直す/Gmail に案内の下書きを作る
- 探し方:Anthropic Directory に、審査を通ったコネクタが並んでいます
- 注意:つなぐ前に、そのサーバーを信頼できるか確かめるように、とあります。外の内容を取ってくるサーバーは、プロンプトインジェクションの危険につながることがあります
- 使わないサーバーは外す:サーバーをつなぐと、その道具の名前とサーバーの説明がどのセッションにも入るため、そのぶんコンテキストウィンドウが狭くなります
- 範囲の選び方:local は個人の開発用・試しの設定・変更の記録(git)に残したくない鍵や合言葉を使うサーバー向け、user はいくつものプロジェクトでよく使う個人の道具向け、project はチームで同じ道具をそろえたいとき(
.mcp.jsonを変更の記録に入れて共有する) - Playwright のサーバー:たとえば、変更のあとに自分の開発中のページがまだ正しく出るかを見る、不具合の報告を一歩ずつたどる
- デスクトップアプリのコネクタ:対応しているサービスとすばやくつなぐ向け
あわせて読む
公式のページ
- Connect to MCP servers(英語・原文)code.claude.com ↗
- MCP サーバーに接続する(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Connect Claude Code to tools via MCP(英語・原文。詳しい説明のページ)code.claude.com ↗
- MCP を使用して Claude Code をツールに接続する(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Use Claude Code Desktop の「Connect external tools」「Shared configuration」(デスクトップアプリでの説明)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の MCP のはじめ方のページと詳しい説明のページ(英語・日本語)、デスクトップアプリのページ、用語集を開いて、つなぎ方の手順、状態の表示、範囲の種類と保存先、つながらないときの対処、claude.ai のコネクタの条件を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。詳しい説明のページは約12万字あり、ほかの通信のしかた(SSE・WebSocket)、ほかの道具向けの設定の書き写し、.mcp.json を手で書く方法と環境変数の差し込み、認証の細かい設定(決まった受け口・事前の認証情報など)、Claude Desktop(チャットのアプリ)からの取り込み、Claude Code 自体を MCP サーバーにする方法、出力の上限、MCP Tool Search、MCP のプロンプトやリソースの使い方、組織の管理者向けの設定、コネクタの道具ごとの組織の制限、自分でサーバーを作る方法は、細かい設定やターミナルだけの操作のため載せていません。「コネクタ」は用語集の Connector(claude.ai のアカウントに足した MCP サーバー)に沿った言い換えで、デスクトップアプリのページが Connectors の画面について書いている意味(画面から設定できる MCP サーバー)も添えました。MCP・MCP サーバー・Cloud session・Prompt injection・Context window の言い換えも、用語集の説明に沿っています。「SSH」「WSL」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。英語版と日本語版で、このページに載せた中身に違いはありませんでした。