Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- Claude Code に送ったデータが、AI の学習に使われるかどうかと、どれだけの期間置かれるか(契約ごと)
- 自分のパソコンで動かすとき・クラウドで動かすときに、何がどこへ送られるか
- 動作の記録・フィードバック・アンケートで送られるものと、その止め方
先に知っておく言葉
- プロンプト:あなたが Claude に送る指示の文
- トランスクリプト:セッションの会話を、ファイルとして残した記録
- TLS:通信を暗号化する仕組み
- ゼロデータ保持(ZDR):Anthropic のサーバー側にデータを残さない扱い
- クラウドセッション:自分のパソコンではなく、クラウドの上で動く Claude Code のセッション
- 仮想マシン:パソコンの中に作る、ほかと切り離した作業場所
- Remote Control:自分のパソコンで動いているセッションを、スマホやブラウザから続ける使い方
- サブエージェント:Claude が作業の一部を任せる、別の Claude
- 環境変数:Claude Code を動かすときに渡しておく、名前の付いた設定の値
AI の学習に使われるか
- Free・Pro・Max の契約:使ってよいかをあなたが選びます。この設定がオンのときは、これらのアカウントからのデータ(Claude Code で使った分も含む)が新しいモデルの学習に使われます
- Team・Enterprise・API・ほかの会社の基盤・Claude Gov:商用の条件で Claude Code に送ったコードやプロンプトは、生成モデルの学習に使われません。ただし、お客さまの側が学習用にデータを出すと選んだ場合は別です(たとえば Development Partner Program)
- Development Partner Program は、組織の管理者が組織として申し込めます。Anthropic の API を直接使う場合だけのもので、Amazon Bedrock や Google Cloud の Agent Platform では使えません
どれだけの期間置かれるか
- Free・Pro・Max:学習に使うことを許した人は5年、許していない人は30日です。この選択は、claude.ai/settings/data-privacy-controls からいつ切り替えてもかまいません
- Team・Enterprise・API:標準は30日です
- ゼロデータ保持は、Claude for Enterprise の Claude Code で、条件を満たすアカウントが使えます。標準の Enterprise の契約には入っておらず、条件を確かめたうえで担当のチームが組織ごとに有効にします
- 自分のパソコンに残るもの:あとでセッションを再開できるように、トランスクリプトが
~/.claude/projects/の中に、暗号化されない文字のまま、既定で30日置かれます。日数はcleanupPeriodDaysという設定で変えられます。デスクトップアプリか Cowork で始めた(または最後に続けた)セッションは、既定ではこの日数で消す対象から外れます - クラウドセッションは、1つずつ好きなときに削除できます。削除すると、そのセッションの記録は元に戻せない形で消えます
何がどこへ送られるか
- 自分のパソコンで動かすとき:Claude Code 自体は手元で動きます。AI とやり取りするために、あなたのプロンプトと AI の返事はすべてネットを通って送られ、その間は TLS 1.2 以上で暗号化されます
- 送った先で置かれる間の暗号化は、モデルの提供元で変わります。Anthropic の API なら AES-256 でディスクを暗号化します。サーバー側に残さないようにするには、ゼロデータ保持を有効にします
- クラウドセッション(Anthropic が用意した場所で動かす場合):
- リポジトリは、そのセッション用の切り離した仮想マシンに写されます
- あとで戻れるように、Anthropic がトランスクリプトを保管します。コードとセッションのデータは、契約ごとの保管・利用の決まりに従います
- 外へ出る通信はすべて、記録と不正利用の防止のための中継を通ります
- Claude が触るのは、セッションを始めたリポジトリです。つないであってもセッションを始めていないリポジトリには触りません
- Remote Control:動くのは自分のパソコンなので、手元で動かすときと同じ流れです。ただし、つないでいる間は、ほかの機器と会話をそろえるためにトランスクリプトが Anthropic のサーバーにも置かれます
動作の記録として送られるもの
- 利用の数字:反応の速さ・安定ぐあい・使われ方が、Anthropic とほかの会社の記録の仕組みに送られます。コード・プロンプト・ファイルの場所は入りません。止めるには
DISABLE_TELEMETRY=1 - エラーの報告:Claude Code 自身の中で起きたエラーの内容が、ほかの会社のエラー管理の仕組みに送られます。パソコンから出る前に、秘密の値・ファイルの場所・メールアドレスなど、分かっている個人情報の形は消されます。止めるには
DISABLE_ERROR_REPORTING=1 - これが動くのは、Pro か Max でログインしている/v2.1.198 以降/Claude API に直接つないでいる/組織にゼロデータ保持や HIPAA の契約が無い、のすべてに当てはまるときだけです
CLAUDE_CODE_DISABLE_NONESSENTIAL_TRAFFICを設定すると、なくても動く通信をまとめて止められます。この設定かDISABLE_TELEMETRYを使うと、機能の切り替えの判定も止まるため、Remote Control が使えなくなる場合があります- Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry・Claude Platform on AWS を使うときは、利用の数字・エラーの報告・不具合の報告は既定で止まっています
フィードバックとアンケートで送られるもの
/feedback(/bug・/shareも同じ経路):コードを含む会話の写しが Anthropic に送られ、5年間置かれます。製品の改善に使われることがあります。含める範囲は、送る前の画面で選びます。既定は今のセッションだけで、同じプロジェクトの直近24時間か7日間のほかのセッションも足せます。公開のリポジトリに GitHub の issue が作られることもあります。止めるにはDISABLE_FEEDBACK_COMMAND=1- Amazon Bedrock などほかの会社の基盤を使っているときや、Anthropic のログイン情報が無いときは、送らずに
~/.claude/feedback-bundles/へ保存します。そのファイルをあなたが渡すまで、外には出ません - Claude が下書きしたフィードバックも、あなたが送ると決めるまでは何も送られません
- 「How is Claude doing this session?」のアンケート:答えても(Dismiss を選んでも)、記録されるのは評価だけです。会話の中身は集めません
- そのあとに会話の記録を見てよいかを聞かれることがあります。Yes を選ぶと、会話の記録・サブエージェントの記録・手元の記録ファイルが送られ、最大6か月置かれます(Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry などでは、送らずに
~/.claude/feedback-bundles/に保存します。ゼロデータ保持の組織などでは、この問い自体が出ません)。分かっている API キーやトークンの形は消されますが、コードやファイルの中身はそのまま送られます。No なら何も送らず、Don't ask again なら次から聞かれません。Yes を選ばない限り、何も送られません - このアンケートで送ったものは、学習の設定に影響せず、学習にも使われません。アンケート自体を止めるには
CLAUDE_CODE_DISABLE_FEEDBACK_SURVEY=1
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある使い方だけを並べます。
- Anthropic のサーバーに残したくないとき:ゼロデータ保持を有効にする(使える契約の条件は上のとおり)
- ウェブを読む前の確認を止めるとき:ウェブを読む道具は、読む前に相手の名前(ホスト名だけ)を Anthropic に送り、危ない相手の一覧と照らします。これを止めると一覧を見ずにどこでも読みにいくため、Claude が行ける先を絞りたいなら、権限のルールと組み合わせるように、とあります
あわせて読む
公式のページ
- Data usage(英語・原文)code.claude.com ↗
- データ使用(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式のデータ使用のページ(英語・日本語)と用語集を開いて、学習に使われる条件・保管の期間・送られる先・動作の記録とフィードバックの中身と止め方を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundry ごとの保管時の暗号化と既定の動き、組織が自分たちで用意した場所でクラウドセッションを動かすときの扱い、アンケートの頻度の変え方や組織向けの記録の設定、ウェブを読む前の確認の細かい動き(覚えておく時間・止める設定の名前)、図の説明は、このページには載せていません。「プロンプト」「TLS」「ゼロデータ保持」「仮想マシン」「環境変数」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味(ゼロデータ保持は公式のページの説明)を一言で添えたものです。公式の英語版と日本語版で、ゼロデータ保持の説明が違いました(日本語版には「条件を満たすアカウント」「標準の Enterprise の契約には入っていない」が無く、「新しい組織ごとに個別に有効にする」とあります)。英語版に合わせました。