Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- Linux 版の Claude デスクトップアプリ(ベータ版)が使える Linux の種類と、Cowork の画面を使うのに要るもの
- Anthropic の apt の置き場所から入れる手順と、更新・取り外しのしかた
- 入れるときによく出るつまずきの直し方と、Linux 版でまだ使えない機能
先に知っておく言葉
- ベータ版:正式な提供の前の、試しの段階
- ディストリビューション:Linux の種類(Ubuntu・Debian など)
- ターミナル:文字でコマンドを打ってパソコンを動かす画面
- コマンド:ターミナルに打ち込む、パソコンへの命令
- CLI:ターミナルで使う版の Claude Code
- Cowork:デスクトップアプリの画面の1つ。長めの作業を任せるときに使います
- 仮想マシン:パソコンの中に作る、ほかと切り離したもう1台のパソコン
- apt:Ubuntu・Debian でアプリを入れたり更新したりする道具
- リポジトリ(置き場所):apt がアプリを取ってくる、配る側の置き場所
- 署名キー:置き場所から届くものが本物の Anthropic のものかを確かめるための鍵
使える Linux
Linux 版のデスクトップアプリは、いまはベータ版です。公式は、Chat・Cowork・Claude Code を Mac・Windows 版と同じように使える、としています(まだ使えない機能は下の「Linux のベータ版でまだ使えないもの」)。並列セッション、変更の中身を画面で見比べる diff の確認、画面の中のターミナルとエディタ、作っているアプリのプレビューも含まれます。
- Linux の種類:Debian 系のもの。Ubuntu 22.04 以降か、Debian 12 以降
- パソコンの部品の種類:x86_64 か arm64
この条件に合うほかの Debian 系の Linux でも動くことはありますが、公式には試されていません。Fedora や Arch のような Debian 系でない Linux では、デスクトップアプリでなく CLI を使うように、とあります。Windows で WSL 2 を使っている人は、Windows 版のアプリを入れて、セッションを WSL の中で動かします(「あわせて読む」の WSL のページ)。
Cowork の画面を使うのに要るもの
Linux では、Cowork の作業は、デスクトップアプリが QEMU と KVM という仕組みで動かす仮想マシンの中で進みます。そのため、次の3つが要ります。
- パソコンの仮想化の機能:パソコンの基本の設定(ファームウェアの設定)でオンにしておきます
- QEMU と UEFI ファームウェアの部品:
apt install claude-desktopで入れると、すすめの部品として最初から一緒に入ります。すすめの部品を入れない入れ方をした場合などは、Cowork の画面に「Cowork requires QEMU」と出て、入れるためのコマンドが示されます kvmグループに入ること:sudo usermod -aG kvm $USERを実行して、一度ログアウトしてから入り直します。/dev/kvmがすでに使えていても、Cowork はkvmグループの人しか開けない/dev/vhost-vsockも使うので、グループには入ります
アプリはこれらを起動するときに1回だけ確かめます。部品を入れたらアプリを起動し直し、グループに入ったらログアウトして入り直します。
入れ方(apt の置き場所から)
置き場所から入れておくと、そのあとの更新もふだんのパッケージの更新と一緒に届きます。ターミナルを開いて、順にコマンドを実行します。
- Anthropic の置き場所を登録する
curlかgpgが無いと出たときは、先にsudo apt install curl gnupgで入れます- 署名キーを取ってきます:
sudo curl -fsSLo /usr/share/keyrings/claude-desktop-archive-keyring.asc downloads.claude.ai ↗(うまくいけば何も表示されません) - 取ってきた鍵が Anthropic のものかを
gpg --show-keys /usr/share/keyrings/claude-desktop-archive-keyring.ascで確かめます。表示される指紋(フィンガープリント)が31DDDE24DDFAB679F42D7BD2BAA929FF1A7ECACEなら正しい鍵です - 最後に、置き場所を登録するコマンドを実行します。
/etc/apt/sources.list.d/claude-desktop.listに1行書き込むもので、全文は公式のページにあります
- 入れる:
sudo apt update && sudo apt install claude-desktop - 起動してサインインする:アプリの一覧から Claude を開くか、ターミナルで
claude-desktopと打ちます。サインインは Mac・Windows と同じく、claude.ai の契約か、組織の SSO(会社のアカウントでまとめてログインする仕組み)で行います。Claude Console の API キーではデスクトップアプリに直接サインインできません。API キーで使うときは CLI を使います
置き場所を使えないときは、.deb のファイルを直接ダウンロードして入れる方法も公式のページにあります。
更新と取り外し
- 更新:Linux では、アプリは自分で更新されません。
sudo apt update && sudo apt upgradeのような、ふだんのパッケージの更新で届きます。ディストリビューションの画面の更新の道具でも新しい版が見つかります - 取り外し:
sudo apt remove claude-desktop。パッケージが自分で登録した置き場所と署名キーも一緒に消えます。手順1で置き場所を自分で登録した場合は、sudo rm /etc/apt/sources.list.d/claude-desktop.listで、それも消します
うまく入らないとき
E: Unable to locate package claude-desktopと出る:apt が置き場所を見つけられていません。置き場所を登録したあとにsudo apt updateを実行したか、claude-desktop.listにdebで始まる行が書かれているか、dpkg --print-architectureがamd64かarm64を出すかを確かめますlibc6 (>= 2.34)が足りないと出る:Linux の版が古すぎます。Ubuntu 22.04 以降か Debian 12 以降に上げます- root で起動して止まる:ふつうのユーザーでログインして起動します
- Cowork の画面に要るものが足りないと出る:出たメッセージが示すものを直して、アプリを起動し直します(多くは上の「Cowork の画面を使うのに要るもの」の3つです)
Linux のベータ版でまだ使えないもの
- Computer Use(アプリや画面を Claude に操作させる機能):Linux では使えません
- Dictation(声での入力):Linux のデスクトップアプリでは使えません。CLI の声での入力を使います
- Quick Entry のショートカットキー:X11 では動きます。Wayland で直接動かすときは、使っている画面の環境の GlobalShortcuts portal が要ります
- Fedora と RHEL:いまは Debian 系だけです。ほかの Linux にも今後対応する予定、とあります
デスクトップアプリでまだできないことは、同じ Claude Code の仕組みで動く CLI で行えます。CLI は、より多くの種類の Linux に対応しています。
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある向き・使い方だけを並べます。
- apt の置き場所から入れる:更新がふだんのパッケージの更新と一緒に届くように、置き場所から入れる方法を最初の手順にしています
- Debian 系でない Linux や、API キーで使いたいとき:デスクトップアプリでなく CLI を使うように、とあります
- Windows の WSL 2 で作業するとき:Linux 版ではなく Windows 版のアプリを入れ、セッションを WSL の中で動かすように、とあります
- Linux 版にまだ無い機能を使いたいとき:CLI を使うように、とあります
あわせて読む
- Claude Code Desktop in WSL:Windows の WSL で使う
- デスクトップアプリ(Claude Code Desktop):インストールから、はじめての指示まで
- クイックスタート(Quickstart)とターミナルガイド(Terminal guide):ターミナルでのインストールから、はじめての指示まで
公式のページ
- Claude Desktop on Linux (beta)(英語・原文)code.claude.com ↗
- Claude Desktop on Linux (beta)(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。上の「先に知っておく言葉」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の Linux 版のページ(英語・日本語)を開いて、対応する Linux の版と部品の種類・Cowork に要るもの・入れ方のコマンドと鍵の指紋・サインインの方法・更新と取り外し・まだ使えない機能を突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。置き場所を登録する1行のコマンド、.deb のファイルを直接ダウンロードして入れる手順とそのときのエラー、Cowork の部品の名前の一覧(x86_64 と arm64 で違うもの)、vhost_vsock などのつまずきの細かい直し方、置き場所が見つからないときに sudo apt update の出力からネットワークや鍵のエラーを探す確かめ方、ChromeOS やコンテナの中の Linux で Cowork が動かない場合の説明、別の部品の種類の .deb を入れたときのエラー、Google Cloud の Agent Platform などにつなぐ企業向けの設定は、このページには載せていません。「コマンド」は公式の用語集では /名前 で呼ぶ指示のことですが、このページでは「ターミナルに打ち込む、パソコンへの命令」の意味で使っています。「ベータ版」「ディストリビューション」「ターミナル」「CLI」「Cowork」「仮想マシン」「apt」「リポジトリ」「署名キー」「SSO」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです(Cowork の言い換えは、このページと公式のデスクトップアプリの説明に沿っています)。公式の英語版と日本語版で、内容の違いは見つかりませんでした。