Anthropic の公式の説明(下の「公式のページ」)を、内容を足さずに読みやすい日本語に書き直したものです。公式の翻訳ではなく、Anthropic が作ったものでもありません。公式は予告なく変わるので、使う前に公式のページもご覧ください。
このページで分かること
- Chrome 拡張機能とつなぐと、Claude Code がブラウザーでどんな作業をできるようになるか
- 使うのに要るもの(ブラウザー・契約・サインインのしかた)と、ターミナルで始める手順
- 公式が挙げている使いどころと、つながらないときに確かめること
先に知っておく言葉
- Claude in Chrome:ブラウザーに入れる Anthropic の拡張機能(ブラウザーに足す追加の機能)。Claude Code はこれを通してブラウザーを動かします。公式の用語集では、Claude Code の入口そのものではなく、入口につなぐ連携の一つとされています
- CLI:ターミナルに文字を打って使う版の Claude Code
- セッション:Claude との一続きの会話。それぞれが自分の作業の記憶(コンテキスト)を持ちます
- コンテキスト:Claude がその会話の中で抱えておける情報の枠
- コンソール:ページの動きのエラーなどを、ブラウザーが書き出しておく場所
- Plan:ファイルを変えずに、調べて進め方の案を出す権限モード
- Auto:あなたの代わりに別の AI(分類器)が操作を見て、多くの操作を聞かずに進める権限モード
つなぐと何が変わるか
Claude Code が、あなたのブラウザーの中で作業できるようになります。公式は、CLI と VS Code 拡張機能から使う形で説明しています。
- Claude は作業のために新しいタブを開きます。ブラウザーのログインの状態をそのまま使うので、あなたがサインイン済みのサイトにも入れます
- 操作は、目に見える Chrome の窓の中で、その場で進みます
- ログインの画面や CAPTCHA(人かどうかを確かめる画面)に当たると、Claude は手を止め、あなたに処理を任せます
- Claude が開いたタブは、そのセッション用のタブのまとまり(タブグループ)に集められます
使うのに要るもの
- ブラウザー:Google Chrome か Microsoft Edge。Brave・Arc・Vivaldi・Opera など、ほかの Chromium 系のブラウザーでも、Claude Code が拡張機能を見つけて接続を用意します。Windows の WSL(Windows の中で Linux を動かす仕組み)では使えません
- 拡張機能:Claude in Chrome の 1.0.36 以降(Chrome Web Store で入手)
- 契約:Anthropic と直接結んだ契約(Pro・Max・Team・Enterprise)
- サインイン:
/loginでのサインインが必要です。API キーや、claude setup-tokenで作った長く使える鍵で入っている場合は、--chromeを付けても有効になりません - Amazon Bedrock・Google Cloud の Agent Platform・Microsoft Foundry を通しては使えません。それだけで Claude を使っている場合は、別に claude.ai のアカウントが要ります
ターミナル(CLI)で始める
claude --chromeで Claude Code を起動します。初回だけ、連携とサイトごとの許可を説明する画面が出るので、Enter で進みます- ブラウザーを使う作業を指示します。公式の例は、ドキュメントのサイトを開き、検索欄に「hooks」と入れて、出た結果を報告させるものです
- 操作の前に許可を求められたら、認めます。確認の画面は
Claude in Chrome wants toで始まり、そのサイトでの操作をこのセッションの間まとめて認める選択肢もあります
そのあとも、次のことができます。
/chrome:接続の状態を見る、許可を管理する、拡張機能につなぎ直す、使うブラウザーを選ぶ。「Status: Enabled」と「Extension: Installed」が出ていれば動いています- ブラウザーが2つ以上つながっているとき:まだ選んでいなければ、ブラウザーの操作が始まるときに選ぶよう聞かれます。あとで替えるときは
/chromeから Select browser… を選びます - 毎回
--chromeを付けたくないとき:/chromeで「Enabled by default」を選びます - 拡張機能が入っていないとき:対話の画面でブラウザーが要る場面になると、「Claude wants to use your browser」という案内が1セッションに1回まで出ます。Install extension(入れて、そのまま続ける)・Not now(今回は使わない)・Don't ask again(今後は聞かない)から選びます。組織の設定によっては、この案内は出ません
- VS Code 拡張機能:Chrome の拡張機能が入っていれば、追加の指定なしでいつでも使えます
許可のしくみ
- どのサイトで見る・押す・打つかの許可は、Chrome 拡張機能の設定で管理します
- Auto では、分類器がそのサイトへの操作を認めると、拡張機能のサイトごとの確認は省かれます。ただし、許可のルールで Claude in Chrome にどこかのサイトを禁じている場合は省かれません
- Plan では、GIF の記録・新しいタブを開く・ショートカットを動かす操作の前に、確認が出ます。ただし、Bypass permissions が使える状態で、機能の切り替え情報の取得(feature-flag fetching)を切っている場合は出ません
デスクトップアプリの Browser との使い分け
デスクトップアプリには、アプリの中のブラウザー(Browser の枠)もあります。デスクトップアプリの公式のページは、次のように分けています。
- Browser の枠:あなたのふだんのブラウザーとは別の、まっさらな状態で動きます。保存したログインや履歴はありません。アプリを作って試すときや、本人として入る必要のないサイト向けです
- Claude in Chrome:ブラウザーのログインの状態を使うので、ログインしたあなたとして Claude に動いてほしいときに使います
公式が挙げている使いどころ
公式のページに書いてある使い方だけを並べます。
- 作った Web アプリを試す:たとえば、手元で動かしている画面(localhost)を開き、フォームにわざと間違った値を入れて、エラーの表示が正しく出るかを確かめさせる
- コンソールを読んで直す:エラーを読み、原因のコードを直す。ログは長くなりやすいので、全部を出させず、探す種類を伝えるのが公式のすすめです
- デザインどおりか確かめる:Figma の案から画面を作り、ブラウザーで開いて合っているかを見る
- ログイン中のサービスで作業する:Google Docs・Gmail・Notion などを、API の設定なしで操作する。たとえば、最近の変更をもとに報告の下書きを Google ドキュメントに書かせる
- 入力の繰り返しを任せる:たとえば、手元の連絡先の CSV ファイルを読み、1件ずつ Web の画面に入力させる
- Web ページから情報を集める:たとえば、商品の名前・値段・在庫を抜き出し、CSV ファイルに保存させる
- いくつものサイトをまたぐ作業:たとえば、明日の予定を見て、社外の参加者の会社のサイトを調べ、メモを足させる
- ファイルをアップロードする:Claude Code の 2.1.211 以降。そのセッションが読んでよいファイルだけで、1回に合計 10 MB まで
- 操作を GIF に記録する:ログイン中のページのアカウント情報なども写るので、チームの外に出す前に見直すように、とあります
- 画面の写しを保存する:スクリーンショットをファイルとして保存させる
- 常に有効にするときの注意:CLI で「Enabled by default」にすると、ブラウザーの道具がいつも読み込まれ、コンテキストを多く使います。増えたと感じたらこの設定を切り、要るときだけ
--chromeを付けるのが公式のすすめです
つながらない・動かないとき
- 拡張機能が見つからない:
chrome://extensionsで拡張機能が入って有効か、claude --versionで Claude Code が新しいか、Chrome が開いているかを確かめ、/chromeから「Reconnect extension」を選びます。直らなければ、Claude Code と Chrome の両方を起動し直します。初めて有効にしたときは、Chrome を起動し直すと設定が読み込まれます - ブラウザーの操作が止まった:ページに確認の小窓(alert など)が出ていると操作が届きません。自分で閉じてから、続けるよう指示します。新しいタブで試し直すよう指示する、拡張機能を一度オフにしてオンに戻す、という手もあります
- 長いセッションで切れた:しばらく使わないと接続が切れることがあります。
/chromeから「Reconnect extension」を選びます
あわせて読む
公式のページ
- Use Claude Code with Chrome(英語・原文)code.claude.com ↗
- Chrome で Claude Code を使用する(公式の日本語版)code.claude.com ↗
- Use Claude Code Desktop の「Choose between the Browser and the Chrome extension」(デスクトップアプリでの説明)code.claude.com ↗
- Glossary(用語集。「Claude in Chrome」「セッション」「コンテキスト」「Plan」「Auto」の言い換えに使いました)code.claude.com ↗
確認メモ:2026年10月1日に、公式の Chrome のページ(英語・日本語)とデスクトップアプリのページ、用語集を開いて、使える条件・始める手順・許可のしくみ・使いどころを突き合わせました。公式のページに更新日の表示は無いため、この日付は「このサイトが確かめた日」です。セッションを終えたときにタブのまとまりを閉じるかどうかの細かい決まり、Plan のときの確認が省かれる条件、組織の管理者向けの設定、アップロードでハードリンクのあるファイルを断る決まり、Windows だけで起きる問題、接続の設定ファイルの置き場所、エラーの文言の一覧は、このページには載せていません。デスクトップアプリで画面操作(computer use)を使うときの道具の選ばれ方も、このページの目的から外したため載せていません。「拡張機能」「CLI」「コンソール」「CAPTCHA」「WSL」の言い換えは公式の用語集に無く、ふつうの意味を一言で添えたものです。公式の日本語版は、確かめた日の時点で内容が古く(Chrome と Edge 以外のブラウザーは使えないと書かれ、API キーのときの扱い・拡張機能を入れる案内・ファイルのアップロード・Auto のときの扱いが無く、Plan のときの確認の説明も英語版と違う)、英語版と食い違っていたため、英語版に合わせました。